お金の教育

【20歳の自分に教えたい地政学のきほん】感想・レビュー


(2024/4/13更新)

はじめまして、はるパパです。

さて本日は、
コチラの本をご紹介します。

20歳の自分に教えたい地政学のきほん

2022年にウクライナ侵攻が始まった時、
地政学が注目されました。

ウクライナ侵攻には、
地政学が深く関係しています。

簡単に言うとコチラです。

ウクライナ侵攻と地政学の関係

<ウクライナ>
・NATOに加盟したい!

<ロシア>
・NATOと国境を接するは嫌!
・ウクライナとの国境にNATOの基地を置かれるのは嫌!
・ウクライナをNATOとの緩衝地帯に留めておきたい!

2022年は地政学の本が売れ、
私も何冊か紹介しています。

ご興味があれば、
コチラをご覧ください。

【投資】地政学のおすすめ本3選!地政学の知識を投資に活かす方法、知りたいですか? (2024/4/19更新) 「地政学の本を探したい」「どの本がオススメなのかわからない」 この記事は地政学のおすすめ本を、...

では2023年、
なぜ地政学の本を新たに読むのか?

それは、
台湾有事の影響を知るため。

台湾有事とは米中衝突です。

米軍基地のある日本も、
被害に遭う可能性がある。

世界経済にも大きな影響があり、
さらに物価高になるかもしれない。

台湾有事の影響を学び、
発生した時に備える。

もちろん、
発生してほしくはないけど。

もしもの時のために、
台湾有事を影響を知るなら、
コチラの本がオススメです。

20歳の自分に教えたい地政学のきほん

池上彰氏の著書なので、
とてもわかりやすいです。

地政学の基本は、
本書を読めばカンタンに理解できます。

台湾有事がどのようなものか?
どのように備えるべきかもわかります。

これから本書のレビュー・感想、
ブログで紹介します。

さらにプラスして、
地政学から見た投資戦略も紹介します。

台湾有事の際にどうすればよいか?
コチラもわかります。

皆様の参考になれば幸いです。

第1章:地政学とは?-シーパワーとランドパワーの国がある

地政学の必須用語である、
シーパワーとランドパワーはコチラ。

シーパワーとランドパワー

<シーパワー(P.18)>
・周囲を運に囲まれた島国
・外国から攻め込まれにくい
・海を通じて他の国と交流しやすい

<ランドパワー(P.20)>
・隣の国と行き来がしやすい
・外国から攻め込まれやすい
・領土を拡大する傾向が強い

そして最重要なのがコチラ。

P.21

・世界の覇権を握るのはシーパワーの国

最大の理由は、
海上貿易で儲けられるからです。

飛行機より輸送量が多く、
鉄道や車より広範囲に輸送できます。

世界貿易の約90%は海上貿易。
だからシーパワーの国が経済繁栄します。

過去の歴史を振り返ると、
世界の覇権を握ったのはシーパワーの国。

世界の覇権を握った国

・大航海時代:スペイン、ポルトガル、オランダ

・近世以降:イギリス、アメリカ

世界の覇権を握っているのは、
今だとアメリカです。

海上貿易で潤うから、
私は米国株投資をオススメしています。

海上貿易を知るからこそ、
アメリカは他国の海洋進出を嫌う。

ちなみに、
中国はランドパワーの国です。

コレを抑えておくと、
台湾有事の本質が見えてきます。

海上貿易の利権、
欲しくなりますよね?

この先の章に書かれてますので、
そこでレビューしますね。

第2章:地政学で「ロシアのウクライナ侵攻」を読み解く-注目すべきはヨーロッパのディフェンスライン

冒頭でも書きましたが、
ウクライナ侵攻と地政学の関係はコチラ。

ウクライナ侵攻と地政学の関係

<ウクライナ>
・NATOに加盟したい!

<ロシア>
・NATOと国境を接するは嫌!
・ウクライナとの国境にNATOの基地を置かれるのは嫌!
・ウクライナをNATOとの緩衝地帯に留めておきたい!

そしてもう一つ重要なのがコチラ。

P.45

・内陸国のロシアは海路を確保したい

ロシアも海に囲まれてますが、
北は寒いし東は首都から遠い。

温暖で首都に近いのが、
南の黒海沿いです。

この黒海沿いこそ、
ウクライナ侵攻の激戦地であり、
占領地でもあるウクライナ東部です。

ここを抑えれば、
ロシアは地中海経由で大西洋に行ける。

逆にウクライナは自由に航行できず、
海上貿易ができなくなる。

小麦の価格が上がり、
物価高になったのはコレが原因です。

ウクライナは小麦の産地ですが、
海を抑えられては大量輸出ができない。

陸路では輸送量が限られます。

もし台湾有事が起きれば、
同じように輸出が滞る可能性あります。

それは半導体ですね。

台湾企業のTSMC、
半導体製造シェアを約50%占めてます。

もし輸出が滞り半導体不足になったら?
チャットGPTの回答が参考になります。

台湾有事を懸念して、
投資の神様バフェット氏は、
保有していたTSMC株を売却しました。

このように地政学を学ぶことで、
保有株の下落リスクを抑えられます。

第3章:地政学で「アメリカと中国の勢力争い」を読み解く-地図から中国の狡猾な狙いが見えてくる

中国から見た日本地図、
ご存じでしょうか?

コチラをがよくわかります。

P.73

・中国が海へ出るルートを邪魔する日本

太平洋に出ようとすると、
日本列島が邪魔なのです。

しかも日本には、
米軍基地が設置されてます。

アメリカからすれば、
中国を閉じ込める意味もあるのです。

そこで中国は南シナ海へ進出している、
というのが本書の説明です。

コレは正しいのですが、
もう1点抜けている箇所があります。

それは台湾進出を足掛かりに、
太平洋進出を狙っていること。

中国が台湾を狙う理由であり、
米国が阻止したい理由でもある。

台湾有事が発生すれば、
米国は軍事行動に出ます。

ウクライナ侵攻より、
もっと直接的に介入する。

世界経済が混乱しそうだから、
保有株を売りますか?

ココで売らず、
逆に安値買いするのが大切です。

過去に戦争は何度もあり、
一時的に株価下落はするでしょう。

でもその後回復し、
元の水準以上に成長してます。

有事に慌てて売らずに買い増す人が、
勝てる投資家です。

第4章:中国の香港制圧、地政学的な意味は?-台湾統一への布石

重要なのはコチラ。

P.105

・中国の本当の狙いは一国二制度による台湾統一

香港を見ればわかる通り、
一国二制度は形がい化しています。

台湾は一国二制度を受け入れない。

でも台湾統一は譲れないから、
最後は力で抑えに行く。

香港のデモ制圧を見れば、
台湾有事はありえると考える方が自然。

アメリカから見た時、
絶対に譲れないのは台湾。

その先の太平洋進出は、
自国の領海を荒らされるに等しい。

海上貿易の権益も絶対に渡したくない。

過去のアメリカの武力行使を見ても、
台湾有事はありえると考える方が自然。

では中国が勝つシナリオを予想し、
中国に投資しますか?

私なら投資しません。

自由に投資できないし、
市場ルールも不透明だからです。

お金を急に搾取されるリスクがある国に、
投資はやめた方が賢明ですね。

第5章:「日本の安全」を地政学で読み解く−日本が世界の脅威に対抗するには? 

重要なのはコチラ。

P.147

・中国包囲網としてのQUAD

QUADとは「4つの」という意味。

4つとは、
この4か国を指します。

QUAD構成国

・日本

・アメリカ

・オーストラリア

・インド

QUADの狙いは、
中国の海洋進出を抑えること。

日本とアメリカは東太平洋。
オーストラリアは南太平洋。
インドはインド洋。

自国の領海を荒らされたくないし、
海上貿易の権益も渡さない。

シーパワーとランドパワーの争いです。

さて投資の観点ですが、
インドはあまりオススメしないです。

インドも中国同様、
市場ルールがやや不透明です。

株価操作や不正会計疑惑で、
アダニショックが起きました。

インド投資は新興国投資、
つまりリスクの高い投資なのです。

まとめ

第1章:地政学とは?-シーパワーとランドパワーの国がある

シーパワーとランドパワー

<シーパワー(P.18)>
・周囲を運に囲まれた島国
・外国から攻め込まれにくい
・海を通じて他の国と交流しやすい

<ランドパワー(P.20)>
・隣の国と行き来がしやすい
・外国から攻め込まれやすい
・領土を拡大する傾向が強い

P.21

・世界の覇権を握るのはシーパワーの国

投資

・アメリカは海上貿易で潤うから、米国株投資がオススメ

第2章:地政学で「ロシアのウクライナ侵攻」を読み解く-注目すべきはヨーロッパのディフェンスライン

ウクライナ侵攻と地政学の関係

<ウクライナ>
・NATOに加盟したい!

<ロシア>
・NATOと国境を接するは嫌!
・ウクライナとの国境にNATOの基地を置かれるのは嫌!
・ウクライナをNATOとの緩衝地帯に留めておきたい!

P.45

・内陸国のロシアは海路を確保したい

投資

・台湾有事を懸念して、投資の神様バフェット氏は、保有していたTSMC株を売却した

・地政学を学ぶことで、保有株の下落リスクを抑えられる

第3章:地政学で「アメリカと中国の勢力争い」を読み解く
-地図から中国の狡猾な狙いが見えてくる

P.73

・中国が海へ出るルートを邪魔する日本

投資

・有事に慌てて売らずに買い増す人=勝てる投資家

第4章:中国の香港制圧、地政学的な意味は?-台湾統一への布石

P.105

・中国の本当の狙いは一国二制度による台湾統一

投資

・中国は自由に投資できないし、市場ルールも不透明

・お金を急に搾取されるリスクがある国に、投資はやめた方が賢明

第5章:「日本の安全」を地政学で読み解く−日本が世界の脅威に対抗するには? 

P.147

・中国包囲網としてのQUAD

投資

・インドも中国同様、市場ルールがやや不透明

・インド投資は新興国投資、つまりリスクの高い投資

まとめ

ウクライナ侵攻も台湾有事も、
根本には地政学の問題があります。

そして両者に共通するのは、
海上貿易の権益を巡る争いの要素。

シーパワーvsランドパワーの争いです。

未来がどうなるか、
だれにもわかりません。

ただし過去を振り返れば、
ある程度未来を予測できます。

世界を支配したのはシーパワー。
経済的に繁栄したのもシーパワー。

今これに該当する国はアメリカ。
だから米国株投資は理に適ってる。

コレが本書を読み、
投資観点で感じることです。

仮に台湾有事が起きても、
米国株投資は続けた方がいいです。

投資で利益を出さないと、
物価高で貯金が目減りするからです。

たとえばウクライナ侵攻、
物価高で多くの人が苦しみました。

でも投資家は、
そこまで苦しくなかったハズ。

ウクライナ侵攻でも株価は上昇し、
投資利益で物価高を補えたから。

地政学の知識があれば、
台湾有事にも備えられます。

さらに地政学の知識があれば、
投資で利益も狙えます。

地政学を学びたい。
投資で物価高に備えたい。

このようにお考えの方、
今すぐ本書をお読みください。

台湾有事で物価高が発生しても、
乗り超えられます。

本書のお値段は990円、
本書はコチラ(↓)から購入できます。

20歳の自分に教えたい地政学のきほん

お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)

この記事を書いたのは・・・

はるパパ

  • 小学4年生のパパ
  • 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
  • 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)
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