家庭の教育

【世界史と地理は同時に学べ!】感想・レビュー


はじめまして、はるパパです。

さて本日は、
コチラの本をご紹介します。

世界史と地理は同時に学べ!

中学入試の問題で、
世界の時事問題が出題されます。

普段からニュースを見たり、
新聞を読めば解ける問題も多いです。

しかし、
少しひねった問題が出題されたら、
ニュースや新聞の知識だけでは厳しい。

たとえば、
2024年は米大統領選挙があります。

過去の統計から、
この州は共和党or民主党が強いとか、
選挙前からある程度予測できます。

米国の中西部は、
伝統的に共和党が強い州が多いです。

その理由をご存じでしょうか?

もし時事問題で出題されたら、
ニュースや新聞の知識だけでは解けない。

こんなのは捨て問題では?
他の問題が解ければよいのでは?
大人でもわかる人は少ないのでは?

そのような意見もあるでしょうが、
学校側は注視してるかもしれません。

もしこの問題が解ける子どもは、
かなり教養があると見られるから。

学校からすれば、
教養のある子に入学してほしいですよね。

このような時事問題に対応できる、
教養のある子どもに育てるには、
どうすればいいでしょうか?

塾のテキスト以外で、
教養を身につけられる本を読めばいい。

でも、
どのような本を読めばいいかわからない。

そんな方にオススメなのが、
コチラの本です。

世界史と地理は同時に学べ!

世界の時事問題の背景には、
その国の歴史に深い関係があります。

その国の歴史を深く学ぶと、
実は地理的要因が関係することも多い。

先ほどの米中西部の件、
実は過去の政治と地理にその秘密がある。

詳しくは第2章で紹介しますね。

本書を読んでみて、
今の時事問題に関わりそうな箇所を、
個人的に選んでみました。

今の時事ニュースがさらに深くわかり、
入試でも有利に進められるでしょう。

雑学を知るくらいの軽い気持ちで、
ぜひ読んで頂ければと思います。

それでは本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。

皆様の参考になれば幸いです。

第1章:ヨーロッパ

第1章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.109

・ヒトラーも狙おうとしていた?ウクライナに広がる「奇跡の土地」

ロシアによるウクライナ侵攻で、
穀物価格が急騰しました。

ウクライナが穀物の産地であり、
穀物の輸出大国だったからです。

なぜウクライナは、
穀物の生産量が多いのでしょうか?

ウクライナの土壌に秘密があり、
本書で以下のように書かれています。

ウクライナの土壌

・比較的降水量が多く、湿潤気候に近いステップ気候(乾燥帯)である
・草が生えては枯れ、微生物によって分解されて黒っぽい腐葉土になる
・土壌が流されるほどの雨は降らないので、腐葉土の上に腐葉土が貯まる

ちなみにこのような黒土、
法律で保護している国があります。

それは中国であり、
北部がステップ気候なので、
黒土を保護しているそうです。

ウクライナの事情から推測するに、
穀物の保護が目的の1つでしょうね。

ウクライナ侵攻はまだ続いており、
どこかの入試に出るかもしれませんね。

第2章:南北アメリカ大陸

第2章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.134

・なぜ、アメリカ「中西部」に「共和党支持者」が多いのか?

その理由は、
ホームステッド法にあるそうです。

まず、
ホームステッド法とは以下の法律です。

ホームステッド法とは?

・未開の公有地に5年間暮らし、農業を行なえば、160エーカーの土地を無償で与えるという法律である

この法律は1862年に制定されましたが、
ちょうど南北戦争の時期でした。

南北戦争とホームステッド法、
密接な関係があると書かれています。

南北戦争とホームステッド法

・南部の富裕な経営者は、奴隷を使って大規模農場を経営したいため、ホームステッド法に反対していた
・南北戦争で南部が合衆国から離脱すると、ホームステッド法は成立した
・西部の農民は盛んに工作を始め、ホームステッド法に基づき、土地を与えられた
・西部の農民は共和党を支持し、南北戦争は北部が勝利した

ホームステッド法で与えられた土地は、
正方形の形をしています。

アメリカ中西部は四角形の州が多くあり、
共和党支持者が多い州で有名です。

アメリカ中西部の歴史と地理が、
米大統領選挙に影響するとはおもしろい。

2024年は米大統領選挙の年なので、
どこかの入試に出るかもしれませんね。

第3章:中国・インド・東南アジア

第3章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.158

・なぜ、中国の王朝は「東西」ではなく「南北」に分断されるのか?

南北に分断される理由は、
中国の気候にあるそうです。

中国の気候

・北は雨が少なく、南は雨が多い
・降水量が1000mmの場所で線を引くと、東は淮河という川、西は秦嶺山脈の上を通る
・降水量が1000mmというのは、稲の生育ができるかできないかの分かれ目となる

このような気候の違いから、
文化の違いが発生するそうです。

北は雨が少なく寒いので、
馬や小麦の文化になる。

南は雨が多く暖かいので、
船や米の文化になる。

文化の違いが、
アイデンティティの違いを生み、
別々の国家を生み出すそうです。

過去に南北へ分かれた国家の境界線、
秦嶺・淮河線の近くが多いです。

たとえば、
↓の国境線です。

南北に分かれた国家の例

・三国時代:北=魏、南=呉、蜀
・南北朝時代:北=北魏、南=宋
・金と南宋の時代:北=金、南=南宋

ちなみに、
今の中国は南北統一されています。

しかし、
台湾統一はできていません。

第2次世界大戦後に国共内戦があり、
勝利した共産党が樹立したのが中国です。

敗れた国民党が逃れたのが台湾なので、
そう簡単に統一は難しい。

台湾有事で騒がれているので、
どこかの入試に出るかもしれませんね。

第4章:アフリカ・西アジア・オセアニア

第4章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.187

・「エジプト人の文明」は4000年続いたのに「メソポタミア文明」はさまざまな民族が興亡した理由

<理由>
・メソポタミア:開放的で平坦な地形のため、さまざまな民族が侵入し、多くの王朝が滅亡した
・エジプト:砂漠と海に囲まれた閉鎖的な地形のため、異民族の侵入が少なく、エジプト人たちの文明が続いた

地形が平坦だと敵に攻め込まれる。
実は今でもあります。

ロシアのウクライナ侵攻、
イスラエルのガザ侵攻、
いずれも平坦な地域ですよね。

逆に閉鎖的な地形のおかげで、
紛争を免れている地域もあります。

台湾有事がいい例で、
海に囲まれており容易に攻められない。

いずれもニュースでよく見る地域なので、
どこかの入試に出るかもしれませんね。

第5章:世界史とチリから読み解く「世界遺産」

第5章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.229

・なぜ、イタリア付近に3つの「ミニ国家」があるのか?

<面積が狭い国ランキング>
・1位:バチカン市国
・2位:モナコ
・5位:サンマリノ

もともとバチカン市国のルーツは、
ローマ教皇領です。

19世紀半ばのイタリア統一戦争で、
その教皇領の大半を奪われました。

ムッソリーニ時代にローマ教皇と和解し、
残った領土がバチカン市国となりました。

その昔に行ったことありますが、
お土産買った時にお釣りを騙されました。

ローマ教皇の教えは一体。。
と今では懐かしい思い出ですね。

モナコはイタリア統一戦争の際、
イタリア→フランスに譲られました。

その際、
モナコ内で独立宣言していた地域があり、
モナコはフランスに売却したのです。

売却した土地がモナコの95%を占め、
残り5%のみ独立が認められたのです。

モナコと言えば、
F1のモナコグランプリが有名です。

狭い街中を走るレースなので、
なかなか追い抜きできないですね。

サンマリノは世界で最も古い共和国。
4世紀から続く都市国家だそうです。

イタリア統一戦争では、
サルディーニャに協力的にふるまい、
その後の独立が認められました。

断崖絶壁の多い地形かつ小国で、
資源も乏しいので外国に狙われにくい。

面積の広い国や狭い国、
入試で出題されますので覚えましょう。

まとめ

各章で参考になると思った箇所、
まとめました。

第1章:ヨーロッパ

P.109

・ヒトラーも狙おうとしていた?ウクライナに広がる「奇跡の土地」

ウクライナの土壌

・比較的降水量が多く、湿潤気候に近いステップ気候(乾燥帯)である
・草が生えては枯れ、微生物によって分解されて黒っぽい腐葉土になる
・土壌が流されるほどの雨は降らないので、腐葉土の上に腐葉土が貯まる

第2章:南北アメリカ大陸

P.134

・なぜ、アメリカ「中西部」に「共和党支持者」が多いのか?

ホームステッド法とは?

・未開の公有地に5年間暮らし、農業を行なえば、160エーカーの土地を無償で与えるという法律である

南北戦争とホームステッド法

・南部の富裕な経営者は、奴隷を使って大規模農場を経営したいため、ホームステッド法に反対していた
・南北戦争で南部が合衆国から離脱すると、ホームステッド法は成立した
・西部の農民は盛んに工作を始め、ホームステッド法に基づき、土地を与えられた
・西部の農民は共和党を支持し、南北戦争は北部が勝利した

第3章:中国・インド・東南アジア

P.158

・なぜ、中国の王朝は「東西」ではなく「南北」に分断されるのか?

中国の気候

・北は雨が少なく、南は雨が多い
・降水量が1000mmの場所で線を引くと、東は淮河という川、西は秦嶺山脈の上を通る
・降水量が1000mmというのは、稲の生育ができるかできないかの分かれ目となる

南北に分かれた国家の例

・三国時代:北=魏、南=呉、蜀
・南北朝時代:北=北魏、南=宋
・金と南宋の時代:北=金、南=南宋

第4章:アフリカ・西アジア・オセアニア

P.187

・「エジプト人の文明」は4000年続いたのに「メソポタミア文明」はさまざまな民族が興亡した理由

<理由>
・メソポタミア:開放的で平坦な地形のため、さまざまな民族が侵入し、多くの王朝が滅亡した
・エジプト:砂漠と海に囲まれた閉鎖的な地形のため、異民族の侵入が少なく、エジプト人たちの文明が続いた

第5章:世界史とチリから読み解く「世界遺産」

P.229

・なぜ、イタリア付近に3つの「ミニ国家」があるのか?

<面積が狭い国ランキング>
・1位:バチカン市国
・2位:モナコ
・5位:サンマリノ

まとめ

世界の時事問題が入試で出題されます。

たとえば、
ロシアのウクライナ侵攻、
そろそろ丸2年になります。

なぜ2年経過しても、
戦争に終わりが見えないのか?

地理の知識があると、
もし出題されても答えられます。

ロシアとウクライナの国境、
平坦なのが1つの要因です。

つまり、
ロシアは攻めやすく、
ウクライナは守りにくいのです。

ウクライナ国境の制空権も、
ロシアに握られている状況です。

ウクライナからすると、
非常に厳しい状況にあります。

また、
ロシアが黒海沿いの地域を、
占領していることも要因です。

ウクライナは小麦の産地ですが、
船で輸出したくでも妨害される。

欧米で小麦価格が上がり、
欧米が支援するも戦争は終わらない。

そうなると、
欧米で支援疲れが出始め、
支援を細る動きが出てくる。

今のまま停戦ならロシア有利になる。
まさにロシアの思惑通りなのです。

このように、
地理は政治経済と密接な関係があります。

その積み重ねが過去の歴史です。

歴史と地理も併せて学ぶことで、
より深い知識が得られます。

入試でより深い時事問題が出題されても、
深い知識があれば答えられます。

地理と世界史が密接にかかわる知識、
本書に数多く書かれています。

世界の時事問題に詳しくなりたい方は、
今すぐ本書をお読みください。

地図を見ながら学ぶと、
世界史がよりおもしろく感じられます。

本書にハマって深い知識を得られれば、
世界の時事問題に詳しくなれます。

入試でもカンタンに問題が解け、
志望校へ合格の道が開けますね。

本書のお値段は1,650円、
本書はコチラ(↓)から購入できます。

世界史と地理は同時に学べ!

お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)

この記事を書いたのは・・・

はるパパ

  • 小学3年生のパパ
  • 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
  • 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)

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