はじめまして、はるパパです。
さて本日は、
コチラの本をご紹介します。
『教育投資の経済学』
教育は最大の投資である。
皆さんご存じでしょうか?
子どもに教育費をかけるほど、
将来のリターンが大きいことです。
たとえば、
富裕層は塾代や私立の学費を惜しまず、
教育費を払います。
教育費をかけた以上のリターン、
つまり収入が得られると考えています。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/12/education-4796952_640-300x190.jpg)
なぜ教育費をかけた以上に、
将来収入が得られるのか?
日本が学歴社会だからです。
たとえば、
大企業に入社して高収入を得るには、
学歴フィルターを超える必要があります。
つまり、
高学歴でないと大企業に入社できず、
高収入を得られないのです。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2022/04/thomas-park-KYEeuGUkZ54-unsplash-300x200.jpg)
日本の大企業は、
新卒一括採用を実施しています。
応募者数が殺到する中で、
1人1人を選別する時間はありません。
しかも、
中途と違って新卒にスキルはなく、
ポテンシャルだけで採用するのが現実。
では何でポテンシャルを選別するか?
まずは学歴なのが実態なのです。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2021/12/colton-sturgeon-3QsoKG6RXtE-unsplash-300x200.jpg)
この現実を富裕層は知るからこそ、
子どもの教育費をかけて高学歴を狙う。
この現実を知らずに教育費をかけないと、
子どもは将来貧困になるかもしれません。
それでは困りますよね。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/10/woman-2003647_640-1-300x200.jpg)
では、
どうすればよいでしょうか?
子どもに教育費をかけてでも、
高学歴を狙う方がいいです。
でも、
本当にそうしないとダメなのか?
このような疑問をお持ちの方に、
オススメなのが本書です。
『教育投資の経済学』
教育は最大の投資である。
本書を読むとよくわかります。
大卒はここまで生涯賃金が高いのか。
富裕層はここまで教育費をかけるのか。
奨学金をここまで借りて進学するのか。
さまざまな現実が、
データとともに紹介されています。
子どもの教育費は絶対にかけた方がいい。
本書を読めばそう思わざるを得ない。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/09/book-841171_640-1-300x200.jpg)
もし、
子どもが一芸に秀でているなら、
その分野で大金を稼ぐ可能性はある。
たとえば、
プロスポーツ選手ですね。
しかし、
成功確率はけっして高くないし、
失敗した場合の替えがきかない。
高収入の観点では、
あまり再現性のない稼ぎ方なのです。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2021/09/baseball-ge21c1c4de_640-300x200.jpg)
その一方、
大卒の学歴ならば再現性は高いです。
単純に考えて、
プロスポーツ選手より、
大卒の方が圧倒的に多いですよね。
高学歴になると少しハードルは高いけど、
大卒だけならそこまで難しくない、
少なくとも高卒より稼げるので、
大卒は絶対に狙うべきでしょうね。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2021/12/graduation-879941_640-300x198.jpg)
親が教育費をかけずに高卒となる場合、
子どもの人生は大きく変わります。
大卒より収入が少ないため、
教育資金/住宅資金に大きな差が出ます。
結婚自体が難しくなったり、
子が生まれても教育費をかけられない。
貧しさが次世代に引き継がれる。
まさに経済格差が教育格差を生むのです。
自分の子孫に、
こんな思いをさせたくないですよね。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/10/wallet-3548021_640-1-300x200.jpg)
日本の現実を知り、
将来子どもが豊かに暮らせるよう、
ぜひ本書を読み教育費をかけてほしい。
それでは本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。
皆様の参考になれば幸いです。
目次
第1章:教育への投資のリターン
第1章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・大学進学の便益
<生涯賃金(平均)>
・大卒:男性=約2.9億円、女性=約2.4億円
・高卒:男性=約2.6億円、女性=約1.9億円
・大学進学のコスト
<4年間の授業料(平均)>
・国立:約212万円
・私立:約372万円
大卒vs高卒で生涯賃金を比較すると、
男性で約3千万、女性で約5千万差です。
4年間の大学授業料を差し引いても、
大卒の方が稼げますよね。
ちなみに、
高卒の場合は18歳~22歳の4年間、
平均で約800万円の収入のようです。
これを加味しても、
やはり大卒の方が稼げますよね。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2024/02/shane-U_ekGjoIm_E-unsplash-300x200.jpg)
高卒時点で就職する事情がなければ、
私は大卒をオススメします。
3千万円~5千万円の差は、
人生の3大支出に大きく影響します。
人生の3大支出とは、
教育資金・住宅資金・老後資金です。
質の高い教育を受けさせられる。
住宅購入の選択肢が広がる。
悠々自適な老後を過ごせる。
子どもの将来を考えれば、
大学進学させた方がいいですね。
第2章:スキル形成のための学校と家庭の役割
第2章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・所得の高い世帯ほど教育費支出は多い
<子どもの学習費調査(2021年度、公立小学生)>
・年収400万未満 :学習費総額=23.1万円
・年収1200万以上:学習費総額=59.6万円
<全国学力・学習状況調査>
・世帯収入が高いほど正答率で見る学力は高い傾向にある
学習総額費の差を生むのは、
世帯の年収差です。
では、
世帯の年収差はどこにあるのか?
個人的に思うのは、
片働きの超エリートか、
共働きのパワーカップルですね。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/11/thinking-2681494_640-300x200.jpg)
私の子ども、
都内の公立小学校に通っています。
同級生の親の仕事を聞きましたが、
とんでもない超エリートがいます。
一番驚いたのは官公庁、
いわゆるキャリア組ですね。
その子どもがウチと同級生なのか、
と驚くばかり。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/11/ben-white-qDY9ahp0Mto-unsplash-300x200.jpg)
キャリア組なので、
もちろん親御さんは高学歴でしょう。
そして、
その子どもは塾に通っています。
遺伝子も抜群なうえに、
塾の勉強でさらに学力が上がる。
いずれは高学歴になるでしょう。
まさに経済格差が教育格差を生む。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/11/worried-girl-413690_640-300x200.jpg)
私は超エリートじゃないけど、
共働きでカバーしてる感じですね。
経済格差が教育格差を生み、
次世代に引き継がれてますます格差拡大。
そう考えると、
教育投資は将来のリターンが大きい。
子孫が経済格差に悩まず過ごせるよう、
教育費を今かけるのは仕方ないですね。
第3章:学校の仕組みを経済学で考える
第3章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・ピア効果
<ピア効果とは>
・集団の中で、周りが個人に与える影響
・学校の場合、ピア効果=クラスメートの特徴と行動の結果の影響
・学校の場合、自分の相対的な順位が重要である
本書のP.116に、
わかりやすい例が書かれています。
たとえば、
優秀なクラスメートが多い学校に、
入学したとします。
優秀なクラスメートの影響で、
勉強を熱心にするかもしれません。
しかし、
優秀なクラスメートの影響で、
自信を失い勉強しない可能性もある。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/12/brooke-cagle-oTweoxMKdkA-unsplash-200x300.jpg)
自分の相対的な順位が、
程よい学校に進学がよいですね。
無理して超進学校に進学より
1つ下の進学校に進学するイメージ。
超進学校で神経をすり減らし、
脱落してしまったら困りますよね。
脱落してしまったら、
現在および将来の経済的損失も大きい。
子どもの学力を見極め、
子どもの相対的な順位を把握し、
進学先を選ぶと良いです。
第4章:様々な教育政策の評価
第4章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・奨学金に関する統計
<日本学生支援機構の奨学金(貸与型)>
・2004年:無利子=31万人、有利子=53万人
・2013年:無利子=43万人、有利子=102万人
<令和元年度 奨学金の変換者に関する属性調査結果>
・2019年度時点での返還対象者:443万人
・1日以上の延滞者:32.7万人
・3か月以上の延滞者:15.2万人
<延滞>
・特徴:非正規雇用もしくは無職の割合が高い
・理由:低所得
子どもの将来を考えれば、
大学進学した方がいいと思います。
では、
奨学金を借りてでも、
大学進学すべきでしょうか?
第1章の資料を見ると、
4年間の授業料を借りても、
大卒後の収入増で取り返せます。
・大学進学の便益
<生涯賃金(平均)>
・大卒:男性=約2.9億円、女性=約2.4億円
・高卒:男性=約2.6億円、女性=約1.9億円
・大学進学のコスト
<4年間の授業料(平均)>
・国立:約212万円
・私立:約372万円
しかし、
奨学金を安易に頼るのは、
あまりオススメしないですね。
子どもの人生、
変わってしまう可能性があるから。
奨学金の返済に追われ、
結婚をあきらめる若者もいます。
自分の子どもに、
こうなってほしくないですよね。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/07/family-geffc7dd50_640-300x240.jpg)
大学の学費、
親のあなたが用意しましょう。
実は4年間の学費、
全額を親が用意する必要はありません。
18歳まで毎月児童手当がもらえますが、
日経新聞の記事によると約234万円です。
国立なら児童手当だけで十分だし、
私立なら残りの差額を用意すればいい。
子どもの人生を狂わせないよう、
大学費用は計画的に用意しましょう。
・大学進学のコスト
<4年間の授業料(平均)>
・国立:約212万円
・私立:約372万円
第5章:社会の変化への対応と教育
第5章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・高等教育への進学での男女差
<ジェンダーギャップ指数(教育2022)>
・高校進学率 :男子=98.7%、女子=98.9%
・短大/大学進学率:男子=60.6%、女子=60.1%
<短大/大学の学部別選択(女性の割合)>
・家政:89%
・芸術:67%
・保健:66%
・人文:64%
・教育:58%
・農学:46%
・社会科学:31%
・工学:14%
進学における男女差は、
高校も大学もあまりないようです。
世界では男女差が激しい国もあり、
日本の教育環境は恵まれています。
本書で興味深かったのは、
学部別の男女割合の差です。
この学部の割合差が、
男女の賃金差に影響してるそうです。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2021/12/girl-4716572_640-217x300.jpg)
現在の労働市場ですと、
理工系や経済学等の給与が高いそうです。
技術進歩やデータサイエンス分野の、
需要が高いことが要因のようです。
これらの学部は男性割合が多く、
男女の賃金差にも影響しているそうです。
いまはAI全盛の時代なので、
AI分野に役立ちそうな知識のある学生、
売り手市場となって給与が高くなる。
大学の学部選択は、
将来に影響するので意外と大事ですね。
まとめ
各章で参考になると思った箇所、
まとめました。
第1章:教育への投資のリターン
・大学進学の便益
<生涯賃金(平均)>
・大卒:男性=約2.9億円、女性=約2.4億円
・高卒:男性=約2.6億円、女性=約1.9億円
・大学進学のコスト
<4年間の授業料(平均)>
・国立:約212万円
・私立:約372万円
第2章:スキル形成のための学校と家庭の役割
・所得の高い世帯ほど教育費支出は多い
<子どもの学習費調査(2021年度、公立小学生)>
・年収400万未満 :学習費総額=23.1万円
・年収1200万以上:学習費総額=59.6万円
<全国学力・学習状況調査>
・世帯収入が高いほど正答率で見る学力は高い傾向にある
第3章:学校の仕組みを経済学で考える
・ピア効果
<ピア効果とは>
・集団の中で、周りが個人に与える影響
・学校の場合、ピア効果=クラスメートの特徴と行動の結果の影響
・学校の場合、自分の相対的な順位が重要である
第4章:様々な教育政策の評価
・奨学金に関する統計
<日本学生支援機構の奨学金(貸与型)>
・2004年:無利子=31万人、有利子=53万人
・2013年:無利子=43万人、有利子=102万人
<令和元年度 奨学金の変換者に関する属性調査結果>
・2019年度時点での返還対象者:443万人
・1日以上の延滞者:32.7万人
・3か月以上の延滞者:15.2万人
<延滞>
・特徴:非正規雇用もしくは無職の割合が高い
・理由:低所得
第5章:社会の変化への対応と教育
・高等教育への進学での男女差
<ジェンダーギャップ指数(教育2022)>
・高校進学率 :男子=98.7%、女子=98.9%
・短大/大学進学率:男子=60.6%、女子=60.1%
<短大/大学の学部別選択(女性の割合)>
・家政:89%
・芸術:67%
・保健:66%
・人文:64%
・教育:58%
・農学:46%
・社会科学:31%
・工学:14%
まとめ
子どもの将来を考えたら、
大学進学させた方がいいですね。
大卒の方が高卒より生涯賃金が高く、
経済的に豊かな生活を送れるから。
経済的に結婚や子育ても視野に入り、
人生の選択肢が広がる。
高収入から子どもの教育費を捻出し、
さらに子孫も豊かな生活を送れる。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/11/family-2610205_640-300x200.jpg)
教育格差が経済格差を生む。
今後も続くでしょうから、
現実として教育に力を入れた方がいい。
ただし、
子どもの進学で注意すべき点もあります。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2024/02/model-2911332_640-300x200.jpg)
まず、
無理に超進学校へ進学させないこと。
超進学校の環境が合わない場合、
ドロップアウトで人生が狂うかも。
子どもの相対的順位を見極め、
下位に位置する学校は避けるべきです。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/06/children-g83d04d9ea_640-300x200.jpg)
次に、
奨学金を借りてまで進学させない。
子どもがお金で路頭に迷うかもしれない。
児童手当を将来の教育費として貯蓄し、
不足分は親が工面すべきです。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2021/10/university-ga645355f3_640-300x225.jpg)
最後に、
学部選択は慎重に判断すること。
高収入から逆算して学部選択、
一見するとおかしなように思えます。
しかし、
現実を知っておかないと、
就職活動のタイミングで後悔します。
現実を知ったうえで、
自分の希望する学部選択はOKです。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2022/09/ok-2385794_640-2-300x200.jpg)
教育投資のリターンは大きい。
本書を読むとよくわかります。
教育格差や経済格差、
昔より拡大してるし今後も拡大する。
格差反対という意見もわかるけど、
おそらく格差はさらに広がる。
それなら現実として受け止め、
乗り越える方法と対策を取るべきです。
教育費をかけて大学進学させるのは、
格差時代の現実的な対応ですね。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/11/male-7275449_640-300x200.jpg)
本書から一部のデータを引用しました。
他にも興味深いデータ、
本書に数多く掲載されています。
教育格差の現実。
経済格差の現実。
さまざまなデータや検証結果を見たい方、
ぜひ本書をご覧ください。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2021/06/read-5050733_640-200x300.jpg)
学歴社会を否定的に捉えるのはいいけど、
現実は学歴社会です。
子どもの将来を考えるなら、
理想より現実に目を向けるべきです。
親が現実から目を背けた結果、
子どもの教育費をかけないとどうなるか?
教育格差や経済格差に飲み込まれ、
子どもは貧困に陥るかもしれない。
それでは困りますよね。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2023/11/yosep-surahman-zcb1Peosu3M-unsplash-300x200.jpg)
子どもの将来を豊かにしたい方、
いますぐ本書をお読みください。
教育格差や経済格差の現実から、
子どもの将来を考えてあげてください。
子どもに大学進学までさせたら、
親としてできる選択肢は十分与えてます。
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2024/02/mahdi-bafande-qdPLxl-J6l0-unsplash-200x300.jpg)
そこから先は子どもの選択次第ですが、
いつか子どもは親に感謝するでしょう。
大学に進学させてもらえたから、
自分の人生の選択肢が広がったと。
子どもが明るい人生を送れるよう、
教育の重要性を本書で学びましょう。
本書のお値段は1,320円、
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お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)
この記事を書いたのは・・・
はるパパ
- 小学3年生のパパ
- 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
- 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)
![](https://children-money-education.com/wp-content/uploads/2021/07/CD9DAA03-A37E-4B71-9ADC-1C64A9E59AED-300x300.jpg)