家庭の教育

【「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく 東大算数: 「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく】感想・レビュー


(2024/7/21更新)

はじめまして、はるパパです。

さて本日は、
コチラの本をご紹介します。

「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく 東大算数: 「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく

中学受験の算数の問題、
とにかく計算が面倒です。

問題を見て解き方がわかっても、
数字が大きくて計算が大変。

3桁同士の掛け算とか、
4桁の割り算とか本当に面倒。

さらに小数や分数が入り乱れ、
ますますカオスな状態に。

制限時間がなければ、
面倒でも計算できなくはないです。

しかし、
塾のテストや受験の場合は、
制限時間があります。

ゆっくり計算している暇はなく、
できる限り早く計算しなきゃいけない。

後ろの問題を解く時間が減り、
最悪の場合は時間切れで解けない。

それでは算数で高得点は望めず、
テストや受験結果にも悪影響が出る。

これでは困りますよね。

では、
どうすればいいでしょうか?

計算が早くなればいい。

でも、
そろばんも公文もやってないし、
どうすれば計算早くなるかわからない。

そんな方にオススメなのが、
コチラの本です。

「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく 東大算数: 「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく

本書には塾で習わないような、
驚きの計算テクニックが書かれてます。

たとえば、
133は7の約数を持つか、
3秒で答えられますか?

一瞬戸惑いますよね。
3秒でどうやって割り算するの?

実は、
割り算ではなく足し算で考えるのです。

足し算?
どういうこと?

詳しくはCHAPTER4をご覧ください。
答えは133は7の約数を持ちます。

私はCHAPTER4の知識を使い、
119と153の公約数の問題を解きました。

13が公約数かな?と悩む子どもに、
違うと3秒で答えました。

なぜ?
CHAPTER4に書いたのでご覧ください。

このようなテクニックが身につくと、
子どもの算数力は飛躍的に伸びます。

塾の算数テストの点も上がり、
受験でも得点源になるでしょう。

ちょっとした知識ですが、
知る知らないで大きな差となる。

このような考え方を知りたい方、
ぜひ本書をご覧ください。

それでは本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。

皆様の参考になれば幸いです。

目次

PART1:「数字のセンス」をインストールする東大算数

各CHAPTERで参考になると思った箇所、
コチラです。

CHAPTER1:計算が「圧倒的に速く」なる!足し算・掛け算のエッセンス

P.38

・数字の対称性を探してみる

<問題>
皆さんは学校の先生で、6人の小テストの結果がこんな点数でした。
さて、合計点数はいくつでしょうか?

・Aくん:59点
・Bくん:37点
・Cくん:63点
・Dくん:61点
・Eくん:41点
・Fくん:40点

東大生はこの問題を、
10秒くらいで答えるそうです。

信じられないですよね。

どのようにやるか?
対称性を利用するそうです。

具体的には、
以下のように計算します。

計算例

・低い順に並べる(37,40.41,59,61,63)
・中間(41,59)を境に対称性を見て計算する

<計算方法>
(37+63)+(40+61)+(41+59)
=100+101+100
=301

ポイントは対称性を探し、
ラクに計算することです。

このコツを知っていれば、
算数のテストで計算ラクですよね。

計算スピードも上がるので、
他の問題に時間を使える。

子どもに算数を教える際、
ぜひ教えてあげましょう。

CHAPTER2:「計算間違い」がグッとなくなる!足し算・引き算のエッセンス

P.50

・中学校数学で最初に習う「項」とは

項とは、
「+で結ばれたぞれぞれ」です。

この原理がわかると、
計算の本質は足し算であるとわかります。

たとえば、
コチラの問題をご覧下さい。

計算例

5-0×4-3
=5-0-3
=5+0+(-3)
=2

5-0-3で0を挟んで-が続き、
5+3=8と誤答が多いそうです。

5-0-3を足し算に直すと、
5+0+(-3)なので2が正解です。

もし-が続いて迷った場合、
+に置き換えると間違えない。

子どもが±の計算で間違える場合、
ぜひ教えてあげてください。

CHAPTER3:数字の「見え方」が変わる!割り算のエッセンス

P.60

・割る前の数と割る数にそれぞれ同じ数を掛けてみる

<問題>
2222÷25=?
(割り切れない場合は小数で答えてください)

東大生はこの問題を、
3秒くらいで答えるそうです。

どのようにやるか?

割る前の数と割る数に、
それぞれ同じ数を掛けます。

具体的には、
以下のように計算します。

計算例

・両方の数字を4倍する
・割り算する

<計算方法>
2222÷25
=(2222×4)÷(25×4)
=8888÷100
=88.88

ポイントは割る数を10の倍数にして、
ラクに計算することです。

10の倍数なら答えが小数になっても、
簡単に計算できますよね。

塾のテストや入試で、
意外と使えるテクニックかも。

今度子どもに教えてみます。

CHAPTER4:数に対する「理解」が深まる!約数のエッセンス

P.72

・足し算と引き算を使って約数を見つける

<問題>
133は7を約数に持つか?

東大生はこの問題を、
3秒くらいで答えるそうです。

どのようにやるか?
何と足し算を使うそうです。

具体的には、
以下のように計算します。

計算例

・133に7を足す
・その結果が7の倍数になるので7を約数に持つ

<計算例>
133+7=140
140は7の倍数なので、7を引いた133も7の倍数となり、7を約数に持つ

試しに子どもの宿題で披露したら、
「わかりやすい」と好評でした。

宿題の問題、
119と153の公約数でした。

13で割れる?と考えてた子どもに
絶対に割れないと3秒で即答しました。

119+13=132
130にならないので13の約数ではない。

本当に使えるテクニックなので、
子どもにぜひ教えましょう。

CHAPTER5:「使い分ける」と世界が変わる!小数・分数のエッセンス

P.80

・分数は「割り算の途中」の数
・掛け算や割り算は分数で計算した方が速くなる

<計算例>
0.15×0.2
=3/20×20/100
=3/100

上記の計算例だと、
分数の場合に分母と分子の20が消せる。

よって、
3/100とすぐに計算できます。

小数と比較しても、
圧倒的に計算が早いしラクです。

ちょっとしたテクニックなので、
ぜひご活用ください。

P.82

・小数を使うと、足し算・引き算がラク

<計算例>
1+1/5+3/100+1/250+1/2000+3/50000
=1+2/10+3/100+4/1000+5/10000+6/100000
=1+0.2+0.03+0.004+0.0005+0.00006
=1.23456

もし分数で計算すると、
通分がとても大変ですよね。

でも、
小数だとこんなに計算がラクです。

ちょっとしたテクニックなので、
ぜひご活用ください。

CHAPTER6:複雑な問題を「いっきに簡単」にする!偶数・奇数のエッセンス

P.87

・偶数と奇数の特徴を知る

<偶数>
・偶数は2の倍数である
・どんなに数が大きくても、偶数であれば必ず、2の倍数になっている
・偶数+偶数=偶数である

<奇数>
・なんの倍数になっているのか、どんな約数を持っているかについて、あまり規則性がない
・2より大きい素数は、すべて奇数である
・奇数+偶数=奇数であり、奇数+奇数=偶数である

この特徴だけ見ると、
何の役に立つのかわかりにくい。

でも、
コチラの問題や解法を見ると、
偶数や奇数の凄さがわかります。

問題と解答

<問題>
7人でジャンケンをしている。
いま、7人の手を伸ばしている指の数を数えたら、合計が13本だった。
グー・チョキ・パーはそれぞれ何人?

<解答>
13本は奇数なので、奇数+偶数の合計である。
つまり、奇数の指を出した人が奇数人いる。
よって、パーの人(=5本指)が奇数人いる。

パーは1人(=5本指)以外にありえない。
パーが2人(=10本指)だと偶数になるし、3人(=15本指)だと合計13本を超えてしまう。
13本指-5本指=8本指なので、チョキ(=2本指)が4人必要となる。
パーが1人、チョキが4人なので、グーは2人となる(=合計7人となる)

言われてみれば理解できるけど、
普通はまず思いつかない。

でも、
子どもの中学受験の入試で、
なんか出そうな気もします。

子どもに教えておくと、
受験で得点源になりますよね。

ぜひ子どもに教えてあげましょう。

PART2:「数字のセンス」をさらに高める東大算数【実践編】

各CHAPTERで参考になると思った箇所、
コチラです。

CHAPTER7:立体思考で「頭の中を整理」できる

P.101

・立体思考で、東大入試「地理」の難問を考えてみよう!

<問題(東大、地理、2016年)>
メキシコは、全般に自給率が低いが、特定の農産物に関しては100%を大きく上回っている。
このような状況にある波形を答えなさい。
問題文中で100%を上回っているのは、野菜類177%と果実類118%。
国内向け供給量=国内生産+輸入‐輸出±在庫

これは地理の問題ですが、
実は算数がわからないと解けない。

それはなぜか?
問題文中の式にヒントがあるから。

この問題、
↓のように考えるそうです。

立体思考での考え方

・食料自給率の分子=国内生産
・食料自給率の分母=国内生産+輸入‐輸出±在庫
・100%を超えない(=分子<分母)のは、輸出が少なくて輸入が多い状態である
・100%を超える(=分子>分母)のは、輸出しないと発生しない

・メキシコの主な輸出先は、隣国のアメリカである
・つまり、メキシコは野菜や果実を輸出して、他の食料を輸入しているのである

考え方の前半は算数の知識、
後半は地理の知識になります。

このように数字を数式で解釈すると、
一気に答えが見えるそうです。

算数の数式、
他の科目でも役立つのですね。

これは受験でも使えそうなので、
ぜひ子どもに教えましょう。

CHAPTER8:全体思考で「見えていない課題」を特定できる

P.121

・「率」と「数」を混同しない

<問題(東大、地理、2011年>
以下は、日本で生まれてくる子供の数(出生数)と亡くなる人の数(死亡数)および65歳以上の人口推移を示している。
・出生数は、1955~1970年までは100万人台
・出生数は、1971~1974年までは200万人台を超える
・出生数は、1975年には再び100万人台となった
1970年代前半に、このような出生数のピークが見られた理由を、以下の語句を用いて答えよ。
出生率 世代 戦争

これは地理の問題ですが、
実は算数がわからないと引っかかる。

それはなぜか?
問題文中に似た2つの言葉があるから。

この問題、
↓のように考えるそうです。

「率」と「数」の考え方

・出生数=女性の人数×出生率
・出生率は上がらなくても、子どもを産む女性の人数が増えれば、出生数も増える

・1945年の戦争終結後、戦場から戻った家庭が子どもを産み、第1次ベビーブームが発生した
・第1次ベビーブーム世代が親となり、子どもを産み始めるのが1970年代前半である
・出生率はそれほど上がらなくても、第1次ベビーブーム世代の数が多いので、出生数が多くなった

考え方の前半は算数の知識、
後半は地理の知識になります。

「率」と「数」を見落とすと、
第1次ベビーブーム世代が親となり、
出生率が上昇したという誤答になる。

数式に置き換える考え方、
とても大事なのですね。

ぜひ子どもに教えましょう。

CHAPTER9:逆算思考で「発想の転換」を促進できる

P.131

・「逆算思考」で見えてないものに目を向ける

<問題>
3つの素数A、B、Cがある。
A+B=49、B+C=55の時、A+Cの答えは?

簡単そうに見えるけど、
適当に当てはめると難しい問題。

実はこの問題、
計算結果から逆算で考えると、
いとも簡単に解けます。

この問題、
↓のように考えるそうです。

逆算思考の考え方

・49、55ともに計算結果は奇数なので、どちらの計算式も奇数+偶数である
・素数で偶数になるのは2しかなく、かつどちらの計算式にも偶数は必要なので、B=2となる
・B=2ならA=47、C=53となる、A+C=100となる

奇数+偶数の考え方、
前のCHAPTERでも出ましたね。

この知識を用いて逆算思考すれば、
この問題は解けます。

適当に当てはめるのではなく、
逆算思考で考える訓練が必要です。

ぜひ子どもに教えてあげましょう。

CHAPTER10:綺麗思考で「頭のメモリ」を節約できる

P.146

・数字の「混ざり物」を除去する

<問題>
352-97=?
49×3=?

綺麗な数じゃないので、
計算しにくいですよね。

ならば、
綺麗な数字にすれば、
いとも簡単に解けます。

この問題、
↓のように考えて解きます。

綺麗思考の考え方

352-97
=(352+3)ー(97+3)
=355‐100
=255

49×3
=(50-1)×3
=(50×3)-(1×3)
=150-3
=147

綺麗思考の考え方、
計算式が大きくなるほど役立つ。

いちいち筆算するのは手間だし、
間違えやすい。

テストや入試の計算で役立つので、
絶対に覚えてほしい。

ぜひ子どもに教えましょう。

CHAPTER11:定義思考で「考えるスピード」を加速できる

P.169

・定義思考と綺麗思考を組み合わせる

<問題>
2221×3334-2223×3331=?

超難関に見えるこの問題、
実は筆算せずに簡単に解けます。

数字を綺麗にしてから、
定義思考で考えるのはポイント。

この問題、
↓のように考えるそうです。

定義思考と綺麗思考の考え方

・数字を綺麗にそろえる
 ①2221→2222‐1
 ②3334→3333+1
 ③2223→2222+1
 ④3331→3333‐2

・2222や3333は必ず1111の約数を持つ

・1111をaと定義し、数字を変換する
 ①2221→2222‐1→(2a‐1)
 ②3334→3333+1→(3a+1)
 ③2223→2222+1→(2a+1)
 ④3331→3333‐2→(3a-2)

・2221×3334-2223×3331
 =(2a‐1)×(3a+1)‐(2a+1)×(3a-2)
 =(6a²+2a‐3a-1)-(6a²-4a+3a-2)
 =(6a²‐a-1)-(6a²-a-2)
 =6a²‐a-1-6a²+a+2
 =1

前半は綺麗思考、
後半は定義思考で解きます。

小学生だと式の展開を知らないけど、
中学生ならわかりますよね。

つまり、
中学生の数学の知識があれば、
簡単に解けるのです。

何かの試験で役立ちそうですよね。
ぜひ子どもに教えましょう。

CHAPTER12:試行思考で「数字のセンス」と「地頭力」を高める

P.184

・「試行錯誤」の実践的な使い方

<問題>
A社のタクシーは、1000m未満まで450円、その後300mごとに90円ずつ加算されていく。
B社のタクシーは、2000m未満まで900円、その後400mごとに90円ずつ加算されていく。
さて、1500mであればA社の方は630円、B社の方は900円。
このように、一定の距離まではA社の方が安くなる。
では、B社のタクシーを利用した方が安くなるのはどういう状況か?

実はこの問題、
綺麗な答えは出ません。

〇円から安くなるか?ではなく、
どういう状況かを問われています。

試行錯誤が必要な問題、
解くのは意外と大変です。

この問題、
↓のように考えるそうです。

試行錯誤の考え方

・1500m:A社=630円、B社=900円
・2000m:A社=810円、B社=900円
・4000m:A社=1440円、B社=1440円

4000mまではA社が安く、4000mで同額になる。
ならば、4000mを超えるとB社の方が安くなるのでは?

・4300m:A社=1530円、B社=1440円
・4400m:A社=1530円、B社=1530円
・4600m:A社=1620円、B社=1530円
・4800m:A社=1620円、B社=1620円
・4900m:A社=1710円、B社=1620円

4300m~4400m未満、4600m~4800m未満、4900m以上の時にBの方が安くなる

力技で解いただけでは?
と思う方もいるでしょうね。

結果としては、
力技の面も否めないです。

でも、
算数の問題でどうにもわからない時、
このように力技で解きませんか?

最初はあれこれ解法を考えるけど、
どうにもわからない時は一から計算。

最後はこのような力も必要です。
ぜひ子どもに教えましょう。

まとめ

各CHAPTERで参考になると思った箇所、
まとめました。

PART1:「数字のセンス」をインストールする東大算数

CHAPTER1:計算が「圧倒的に速く」なる!足し算・掛け算のエッセンス

P.38

・数字の対称性を探してみる

<問題>
皆さんは学校の先生で、6人の小テストの結果がこんな点数でした。
さて、合計点数はいくつでしょうか?

・Aくん:59点
・Bくん:37点
・Cくん:63点
・Dくん:61点
・Eくん:41点
・Fくん:40点

計算方法

・低い順に並べる(37,40.41,59,61,63)
・中間(41,59)を境に対称性を見て計算する

<計算方法>
(37+63)+(40+61)+(41+59)
=100+101+100
=301

CHAPTER2:「計算間違い」がグッとなくなる!足し算・引き算のエッセンス

P.50

・中学校数学で最初に習う「項」とは

計算例

5-0×4-3
=5-0-3
=5+0+(-3)
=2

CHAPTER3:数字の「見え方」が変わる!割り算のエッセンス

P.60

・割る前の数と割る数にそれぞれ同じ数を掛けてみる

<問題>
2222÷25=?
(割り切れない場合は小数で答えてください)

計算例

・両方の数字を4倍する
・割り算する

<計算方法>
2222÷25
=(2222×4)÷(25×4)
=8888÷100
=88.88

CHAPTER5:「使い分ける」と世界が変わる!小数・分数のエッセンス

P.80

・分数は「割り算の途中」の数
・掛け算や割り算は分数で計算した方が速くなる

<計算例>
0.15×0.2
=3/20×20/100
=3/100

P.82

・小数を使うと、足し算・引き算がラク

<計算例>
1+1/5+3/100+1/250+1/2000+3/50000
=1+2/10+3/100+4/1000+5/10000+6/100000
=1+0.2+0.03+0.004+0.0005+0.00006
=1.23456

CHAPTER6:複雑な問題を「いっきに簡単」にする!偶数・奇数のエッセンス

P.87

・偶数と奇数の特徴を知る

<偶数>
・偶数は2の倍数である
・どんなに数が大きくても、偶数であれば必ず、2の倍数になっている
・偶数+偶数=偶数である

<奇数>
・なんの倍数になっているのか、どんな約数を持っているかについて、あまり規則性がない
・2より大きい素数は、すべて奇数である
・奇数+偶数=奇数であり、奇数+奇数=偶数である

問題と解答

<問題>
7人でジャンケンをしている。
いま、7人の手を伸ばしている指の数を数えたら、合計が13本だった。
グー・チョキ・パーはそれぞれ何人?

<解答>
13本は奇数なので、奇数+偶数の合計である。
つまり、奇数の指を出した人が奇数人いる。
よって、パーの人(=5本指)が奇数人いる。

パーは1人(=5本指)以外にありえない。
パーが2人(=10本指)だと偶数になるし、3人(=15本指)だと合計13本を超えてしまう。
13本指-5本指=8本指なので、チョキ(=2本指)が4人必要となる。
パーが1人、チョキが4人なので、グーは2人となる(=合計7人となる)

PART2:「数字のセンス」をさらに高める東大算数【実践編】

CHAPTER7:立体思考で「頭の中を整理」できる

P.101

・立体思考で、東大入試「地理」の難問を考えてみよう!

<問題(東大、地理、2016年)>
メキシコは、全般に自給率が低いが、特定の農産物に関しては100%を大きく上回っている。
このような状況にある波形を答えなさい。
問題文中で100%を上回っているのは、野菜類177%と果実類118%。
国内向け供給量=国内生産+輸入‐輸出±在庫

立体思考での考え方

・食料自給率の分子=国内生産
・食料自給率の分母=国内生産+輸入‐輸出±在庫
・100%を超えない(=分子<分母)のは、輸出が少なくて輸入が多い状態である
・100%を超える(=分子>分母)のは、輸出しないと発生しない

・メキシコの主な輸出先は、隣国のアメリカである
・つまり、メキシコは野菜や果実を輸出して、他の食料を輸入しているのである

CHAPTER8:全体思考で「見えていない課題」を特定できる

P.121

・「率」と「数」を混同しない

<問題(東大、地理、2011年>
以下は、日本で生まれてくる子供の数(出生数)と亡くなる人の数(死亡数)および65歳以上の人口推移を示している。
・出生数は、1955~1970年までは100万人台
・出生数は、1971~1974年までは200万人台を超える
・出生数は、1975年には再び100万人台となった
1970年代前半に、このような出生数のピークが見られた理由を、以下の語句を用いて答えよ。
出生率 世代 戦争

「率」と「数」の考え方

・出生数=女性の人数×出生率
・出生率は上がらなくても、子どもを産む女性の人数が増えれば、出生数も増える

・1945年の戦争終結後、戦場から戻った家庭が子どもを産み、第1次ベビーブームが発生した
・第1次ベビーブーム世代が親となり、子どもを産み始めるのが1970年代前半である
・出生率はそれほど上がらなくても、第1次ベビーブーム世代の数が多いので、出生数が多くなった

CHAPTER9:逆算思考で「発想の転換」を促進できる

P.131

・「逆算思考」で見えてないものに目を向ける

<問題>
3つの素数A、B、Cがある。
A+B=49、B+C=55の時、A+Cの答えは?

逆算思考の考え方

・49、55ともに計算結果は奇数なので、どちらの計算式も奇数+偶数である
・素数で偶数になるのは2しかなく、かつどちらの計算式にも偶数は必要なので、B=2となる
・B=2ならA=47、C=53となる、A+C=100となる

CHAPTER10:綺麗思考で「頭のメモリ」を節約できる

P.146

・数字の「混ざり物」を除去する

<問題>
352-97=?
49×3=?

綺麗思考の考え方

352-97
=(352+3)ー(97+3)
=355‐100
=255

49×3
=(50-1)×3
=(50×3)-(1×3)
=150-3
=147

CHAPTER11:定義思考で「考えるスピード」を加速できる

P.169

・定義思考と綺麗思考を組み合わせる

<問題>
2221×3334-2223×3331=?

定義思考と綺麗思考の考え方

・数字を綺麗にそろえる
 ①2221→2222‐1
 ②3334→3333+1
 ③2223→2222+1
 ④3331→3333‐2

・2222や3333は必ず1111の約数を持つ

・1111をaと定義し、数字を変換する
 ①2221→2222‐1→(2a‐1)
 ②3334→3333+1→(3a+1)
 ③2223→2222+1→(2a+1)
 ④3331→3333‐2→(3a-2)

・2221×3334-2223×3331
 =(2a‐1)×(3a+1)‐(2a+1)×(3a-2)
 =(6a²+2a‐3a-1)-(6a²-4a+3a-2)
 =(6a²‐a-1)-(6a²-a-2)
 =6a²‐a-1-6a²+a+2
 =1

CHAPTER12:試行思考で「数字のセンス」と「地頭力」を高める

P.184

・「試行錯誤」の実践的な使い方

<問題>
A社のタクシーは、1000m未満まで450円、その後300mごとに90円ずつ加算されていく。
B社のタクシーは、2000m未満まで900円、その後400mごとに90円ずつ加算されていく。
さて、1500mであればA社の方は630円、B社の方は900円。
このように、一定の距離まではA社の方が安くなる。
では、B社のタクシーを利用した方が安くなるのはどういう状況か?

試行錯誤の考え方

・1500m:A社=630円、B社=900円
・2000m:A社=810円、B社=900円
・4000m:A社=1440円、B社=1440円

4000mまではA社が安く、4000mで同額になる。
ならば、4000mを超えるとB社の方が安くなるのでは?

・4300m:A社=1530円、B社=1440円
・4400m:A社=1530円、B社=1530円
・4600m:A社=1620円、B社=1530円
・4800m:A社=1620円、B社=1620円
・4900m:A社=1710円、B社=1620円

4300m~4400m未満、4600m~4800m未満、4900m以上の時にBの方が安くなる

まとめ

PART1の計算のコツ、
知ると計算速度が変わります。

対称性を探したり、
数字を綺麗にしたりすると、
計算がとてもラクになります。

掛け算や割り算は分数に直し、
足し算や引き算は小数に直すと、
計算がとてもラクになります。

子どものテストで役立つので、
ぜひ教えましょう。

PART2の思考のコツ、
難問を解くのに役立ちます。

立体思考/逆算思考/定義思考など、
難問を解く際に役立ちます。

そして最後は試行錯誤と言う点も、
難問を解くのに大切です。

算数で難問が解けると、
大きな得点源となります。

もし受験なら合格を左右するし、
絶対子どもに教えておきたいです。

中学受験の算数を見ていると、
時間との勝負の
もあります。

ゆっくり考える時間があれば、
解ける問題も多い。

でも、
テストや受験は制限時間があり、
短時間で正確な回答が必要です。

計算の早い子は有利だし、
ラクな解法を思いつく子も有利です。

そろばんや公文をやっていると、
算数で高得点の子が多いとも感じる。

私の子ども、
そろばんも公文もやっていません。

今からやるのもアリですが、
塾の勉強に追われて時間がない。

それならば、
本書のようなテクニックを身につけ、
テストや受験に活かす方が効率良い。

実際に読んでみて思ったのは、
中学受験でも使えるテクニック、
数多く書かれていましたね。

ブログでは一部のみ紹介しましたが、
他にもたくさんあります。

中学受験は4科目だけど、
一番点差がつきやすいのは算数。

ひねった問題を出せるので、
算数の出来が受験の合否をわける。

もし算数が得点源にならないと、
中学受験はかなり厳しいです。

それでは困りますよね。

中学受験で算数を得点源にしたい。
中学受験の算数を早くラクに解きたい。
中学受験で役立つ解き方を知りたい。

このようにお考えの方、
ぜひ本書をご覧ください。

塾で習わないような、
計算テクニックや思考法、
本書に数多く書かれています。

本書の計算テクニックや思考法、
テストで使えば圧倒的に早く解けます。

算数の点数が上がり、
子どもも自信がつくでしょう。

その状態で中学受験に臨めば、
きっと合格に近づくでしょうね。

中学受験をお考えの方は、
いますぐ本書をお買い求めください。

本書のお値段は1,650円、
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お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)

この記事を書いたのは・・・

はるパパ

  • 小学4年生のパパ
  • 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
  • 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)
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