はじめまして、はるパパです。
さて本日は、
コチラの本をご紹介します。
「分数がよくわかんないな~」
算数の勉強をしている時、
子どもがふと口にした言葉です。
分数の足し算や引き算をする時、
通分しますよね。
分数の掛け算をする時、
約分できればしますよね。
分数の割り算をする時、
割る数を逆数にして掛けますよね。
機械的に計算式を覚えれば、
分数の計算はできます。
でも、
分数の概念を理解しているか?
と言われると理解していない。
分数の概念を理解していないと、
↓のような文章題が解けない。
「1/2と0.6はどちらが大きいか?」
この先の算数や数学は、
もっと抽象的な概念を扱うようになる。
たとえばルート計算。
分数で躓くようではできるハズがない。
算数や数学が苦手になる。
これでは困りますよね。
では、
どうすればいいでしょうか?
子どもが算数で躓きやすい箇所を知り、
親が適切にサポートすればいい。
でも、
どうやってサポートすればいいの?
そんな方にオススメなのが、
コチラの本です。
子どもが算数で躓いた時、
親としてあなたはどう指導しますか?
公式を教えたり、
問題の解き方を教えたりするでしょう。
そして、
問題演習をいくつかこなし、
できたら一安心してませんか?
実は、
このやり方ではいずれ躓きます。
あなたが教えた問題と似た問題なら、
子どもは解けるでしょう。
でも問題文の表現が変わったり、
少しひねった問題が出ると解けない。
その理由は何か?
親の教え方でどこが間違ってるのか?
本書を読むとよくわかります。
先ほども少し触れましたが、
抽象的な概念の理解が大切です。
たとえば、
分数とはどのような概念なのか?
ここを理解せずに問題演習しても、
意味がないのです。
問題文の表現が変わっても、
少しひねった問題が出題されても、
分数の概念がわかっていれば解ける。
親が教えるべきなのは、
このような抽象的な概念なのです。
そうは言っても、
抽象的な概念をどう教えるの?
本書にそのヒントが書かれています。
算数で躓いているご家庭は、
ぜひ本書をご覧ください。
知れでは本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。
皆様の参考になれば幸いです。
第1部:算数ができない、読解ができないという現状から
第1部で参考になると思った箇所、
コチラです。
第1章:小学生と中学生は算数文章題をどう解いているか
・意味の不理解が引き継がれる
四則計算は得意だけど、
分数や割合あたりから不得意になる。
具体的な数字計算から、
やや抽象的な計算に変化する時ですね。
小学校高学年の算数で躓くと、
抽象度が増す中学校の数学はお手上げに。
これが第1章に書かれた、
意味の不理解が引き継がれるケース。
中学校の数学で躓かないためには、
まず小学校の算数の理解が必要なのです。
第2章:大人たちの誤った認識
・わからない問題を繰り返し解かせ、繰り返し跳ね返されることは、「わかること」には絶対につながらない
第2章のポイントはコチラ。
難しい問題を繰り返し解かせても、
学力は伸びない。
できないことを繰り返すと、
子どもは勉強が嫌いになる。
それでは意味がないですよね。
どうすればいいか?
第3章にその答えがあります。
第3章:学びの躓きの原因を診断するためのテスト
・正確な採点にこだわるよりも、子どもの回答を丁寧に読み取ることの方がずっと大事
第3章に書かれた丁寧な解答分析、
家庭学習で親にやってほしいことです。
学校や塾にはたくさんの生徒がいて、
先生が丁寧に解答分析するのは難しい。
私は塾の宿題やテストの答え合わせの際、
子どもの解答分析もします。
算数で途中式が書いてると、
どこで間違えたか分析しやすい。
間違いをピンポイントで指摘できるので、
子どもも理解しやすい。
これが学力を伸ばすコツです。
ぜひご家庭で実践してみてください。
第2部:学力困難の原因を解明する
第2部で参考になると思った箇所、
コチラです。
第4章:数につまづく
・多くの子どもたちが、分数や小数の概念的な理解ができていない
第1章でも少し書きましたが、
分数や小数から算数に躓く子が増える。
分数や小数の概念を、
理解できていないからです。
たとえば、
1/2と0.6はどちらが大きいか?
分数や小数の概念がわかれば、
どちらかに変換して簡単に解ける。
分数や小数の概念をどう理解させるか?
第8章にそのヒントがあります。
第5章:読解につまづく
・問題文を理解するための語彙が足りない
算数の文章題が苦手な子ども、
実は算数以前の問題があったりします。
第5章に書かれた通り、
文章題自体が理解できていない。
算数の文章題対策、
実は国語の読解力を養うケースもある。
国語の読解力に不安のある方は、
コチラの本がオススメです。
ご興味あればぜひご覧ください。
第6章:思考につまづく
・認知処理の負荷に押しつぶされる
具体例を挙げて説明すると、
第6章はわかりやすいです。
たとえば図形を回転させ、
回転後の図形を選択する問題。
図形の回転を頭で考えるのは、
認知処理に負荷がかかる。
その時頭の良い子は、
負荷を軽減する方策を取る。
回転前の図形の一番上の箇所に印をつけ、
回転後の同じ個所に印をつける。
こうすると、
回転後の図形は簡単にわかる。
頭を悩ます問題に出くわした時、
いかに単純化して考えるか?
認知処理の負荷軽減につながり、
難しい問題でも解けるようになる。
やや概念的な説明ですが、
学力向上の肝なのでぜひご理解ください。
第3部:学ぶ力と意欲の回復への道筋
第3部で参考になると思った箇所、
コチラです。
第7章:学校で育てなければならない力
・分数や整数をはじめとした「数」の意味を理解し、直感をもたないと、いくら懇切丁寧に文章題の解き方の方略を教えられても、文章題を解くことができない
第4章でも書きましたが、
分数や小数がわからない子どもは多い。
分数や小数が理解できていないのは、
抽象的な概念が理解できていないのです。
分数や小数の文章題をやっても、
解けるはずがない。
分数や小数の概念をどう理解させるか?
第8章にそのヒントがあります。
第8章:記号接地を助けるプレイフル・ラーニング
・概念を、生活経験に紐づけることから始めるべき
食べ物を取り分けるのは、
分数の概念理解に役立ちます。
大皿の料理を4人に取り分ければ、
1人分の量は1/4ですよね。
カルピスを原液から作るのは、
割合の概念理解に役立ちます。
水を多くすれば味は薄くなる。
水に対する原液の割合は減りますよね。
このような感じで学ぶと、
子どもは算数の概念を理解できます。
終章:生成AIの時代の子どもの学びと教育
・自分の伝えることを子どもがどのように受け止め、解釈しているか、子どもがほんとうに概念の本質を自分の推論によってつかんでいるか、自分勝手に誤解をしていないかということにこそ、注意を向けなければならない
これは先生向けのメッセージですが、
現実は難しいですね。
ブラック教員問題があり、
先生の仕事は減る方向にある。
P.298の対応をしたら、
先生はパンクするでしょう。
これをやるべきなのは、
親でしょうね。
親が子どもの勉強を毎日見て、
概念の理解度をチェックする。
毎日見るのは大変ですが、
子どもの教育は親の役目が本来。
私も時間を作って毎日見てますが、
どこで躓いたかよくわかりますね。
まとめ
各章で参考になると思った箇所、
まとめました。
第1部:算数ができない、読解ができないという現状から
第1章:小学生と中学生は算数文章題をどう解いているか
・意味の不理解が引き継がれる
第2章:大人たちの誤った認識
・わからない問題を繰り返し解かせ、繰り返し跳ね返されることは、「わかること」には絶対につながらない
第3章:学びの躓きの原因を診断するためのテスト
・正確な採点にこだわるよりも、子どもの回答を丁寧に読み取ることの方がずっと大事
第2部:学力困難の原因を解明する
第4章:数につまづく
・多くの子どもたちが、分数や小数の概念的な理解ができていない
第5章:読解につまづく
・問題文を理解するための語彙が足りない
第6章:思考につまづく
・認知処理の負荷に押しつぶされる
第3部:学ぶ力と意欲の回復への道筋
第7章:学校で育てなければならない力
・分数や整数をはじめとした「数」の意味を理解し、直感をもたないと、いくら懇切丁寧に文章題の解き方の方略を教えられても、文章題を解くことができない
第8章:記号接地を助けるプレイフル・ラーニング
・概念を、生活経験に紐づけることから始めるべき
終章:生成AIの時代の子どもの学びと教育
・自分の伝えることを子どもがどのように受け止め、解釈しているか、子どもがほんとうに概念の本質を自分の推論によってつかんでいるか、自分勝手に誤解をしていないかということにこそ、注意を向けなければならない
まとめ
算数で躓く要因は、
概念が理解できていないことです。
整数は身近な数字なので理解できるし、
整数の四則計算も理解できる。
でも分数や小数を学び始めると、
徐々に算数で躓く子が出る。
整数と違い、
分数や小数は身近じゃない。
分数とは何か?整数とは何か?
概念が理解できないと計算もできない。
文章題になったらますます理解できない。
分数や小数がわからないから無理がある。
ここで重要なのが、
生活に紐づけて概念を学ぶこと。
分数は「分」は分けること、
たとえば食事の取り分けで覚える。
1皿の料理を4人で分ければ、
1人分は1/4ですよね。
小数を学ぶなら、
定規が一番わかりやすい。
1.5cm=1cm+0.5cm。
0.5cm=1cm÷2=1/2cmである。
分数や小数の概念が理解できれば、
計算は簡単にできる。
中学校の数学になると、
より概念的な数字を取り扱います。
ルート計算がその例。
ルートの概念を理解せず、
計算問題や文章題を解いても意味がない。
ルートとは何か?
国語を学ぶように、
まずは言葉の概念から学ぶのが鉄則。
概念が理解できているのに、
文章題が解けない場合は別の理由がある。
文章題の読解力が不足している。
これは国語力の問題です。
だから国語力を鍛えましょう。
国語力を鍛えるなら↓がオススメ。
本書の書きぶり自体も、
やや抽象的な書き方になってます。
ここまでブログを読んでくださった方、
おそらく教育熱心な方だと思います。
教育熱心な方は教養があるので、
本書もきっと理解できるハズです。
子どもが算数や数学で躓いた時、
親はどうサポートすればよいか?
もしお悩みの方がいれば、
いますぐ本書をお買い求めください。
算数や数学は高度になるほど、
抽象的な概念を扱うようになる。
躓くポイントはどこか?
どのように教えればよいか?
本書の内容を実践すれば、
子どもは算数や数学で躓かない。
算数や数学が得意な子どもに育つ。
学校や受験で有利になれる。
もし躓いたら早めに対処しましょう。
子どもの躓きに気づき、
早めに対処できるのは誰か?
もちろん親ですよね。
ぜひ子どもをサポートしてください。
本書のお値段は1,276円、
本書はコチラ(↓)から購入できます。
お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)
この記事を書いたのは・・・
はるパパ
- 小学4年生のパパ
- 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
- 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)