はじめまして、はるパパです。
さて本日は、
コチラの本をご紹介します。
超難関中学の入試問題、
時事問題が出題されます。
大人が見ると簡単に解けるのに、
子どもには難問に見える。
単純に知識量の差では?
と思って時事ネタの知識を詰め込むと、
超難関校は太刀打ちできないです。
なぜ太刀打ちできないのか?
一問一答のような問題形式なら、
知識の詰め込みで解けます。
しかし、
時事問題の知識をベースにして、
深く考える問題が多くみられる。
後ほど触れますが、
たとえば裁判官の問題。
なぜ裁判官は休日や深夜に、
裁判所に宿直するのか?
一問一答だけやっていたら、
子どもは絶対に解けないです。
これが合否を分ける点になったら、
悔やみきれないですよね。
では、
どうすればいいでしょうか?
時事問題の勉強は、
対策テキスト以外で学べばいい。
でも、
何をどう学べばいいかわからない。
そんな方にオススメなのが、
コチラの本です。
超難関中学の時事問題、
どんな問題なのかよくわかります。
大人なら解けるけど、
子どもには難しい。
ここでヒントになるのが、
なぜ大人なら解けるのか?
子どもとの決定的な差は、
時事ネタに接する頻度です。
新聞を見なくなったと言われるけど、
大人はニュースやネット記事を見る。
世の中の出来事やその背景を、
毎日見ている。
超難関校の時事問題であっても、
大人から見れば難しさを感じない。
つまり、
子どもにも大人と同じ頻度で、
時事ネタに触れる機会が必要です。
各校の出題を見て感じるのは、
ニュースが理解できれば解けるレベル。
ただし子どもは知識がないので、
ニュースを見ても完璧には理解できない。
そこを親が補う必要がある。
子どもがニュースの司会、
親がニュースの解説者のイメージ。
子どもの疑問に関して、
親がわかりやすく背景を教える。
これができれば、
超難関校の時事問題も簡単に解ける。
これから少しだけご紹介しますので、
ぜひご覧ください。
それでは本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。
皆様の参考になれば幸いです。
目次
第1章:開成が求める「一般常識」
第1章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・巨大IT企業の代表的な四つの企業は、それらの頭文字を取って「GAFA」と総称されています。このうち、「G」が指す企業の名前をカタカナで答えなさい。
上記は2022年の入試問題です。
大人なら超簡単な問題だけど、
子どもには難しいようです。
ニュースや新聞で、
頻繁に見聞きする言葉ですよね。
答えは「グーグル」ですね。
もし2025年の入試に備えるなら、
2025年ならGAFAだけでは足りないです。
今はGAFAではなく、
マグニフィセント・セブンの時代。
米国の巨大ハイテク企業のうち、
代表的な7社を指す言葉です。
7社はコチラ(↓)
ぜひ覚えましょう。
・G:グーグル
・A:アマゾン
・F:旧フェイスブック(現メタ)
・A:アップル
・M:マイクロソフト
+
・テスラ
・エヌビディア
第2章:聖光学院が求める「一般教養」
第2章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・通常、「反対」の言葉は「賛成」であるにもかかわらず、沖縄での辺野古新基地建設問題について議論する際には、選挙などで、「反対」派と「容認」派と表現されることがあります。なぜ「賛成」ではなく、「容認」派と表現するのか、その理由を自分なりに考えて20字~40字で説明しなさい。
上記は2023年の入試問題です。
「賛成」と「容認」、
ニュアンスの違いが問われる問題。
大人ならこのニュアンスの違い、
わかりますよね。
「容認」は全面的に「賛成」ではない。
これが解答のポイントです。
解答例はコチラ(↓)
・新基地建設を歓迎していないが、普天間の危険性除去のためにやむを得ないと考えたから
どうすれば子ともが解けるか?
言葉の違いを知るのも大事だけど、
問題の背景を知っている方が重要かも。
「賛成」と「容認」を知っていても、
普天間を知らなければ解答は書けない。
ニュースや新聞で見聞きすれば、
沖縄県民の意見から推測もつきます。
開成の問題も同様に感じましたが、
普段から時事に触れるのは必須ですね。
第3章:筑駒が求める「貢献」
第3章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・日本における新型コロナウイルス感染症の社会的影響についてのべた文として正しくないものを、つぎのアからオまでの中から二つ選び、その記号を書きなさい。
ア:パートやアルバイト、派遣など非正規雇用の労働者が大きく増えた
イ:政府の歳出が大きく増えた
ウ:東京都と他の道府県の人口移動で、東京都の転入数が転出数を上回り続けた
エ:インターネットを用いた通信販売事業の売上が伸びた
オ:スマートフォンの位置情報のデータ活用が進み、そのデータの一部が政府に提供された
上記は2022年の入試問題です。
とても簡単な問題に思えるけど、
子どもは意外な箇所を知らないです。
歳出って何?
転入数と転出数って何?
それがわからないと、
解くのは難しいかも。
正解はアとウです。
やはり時事問題に触れておくのは、
中学入試だと必須ですね。
コロナ禍で↓の言葉を聞いていれば、
正しい答えに辿り着く。
アは飲食店の休業要請。
イは10万円の給付金。
ウはテレワーク。
エはアマゾン。
オはCOCOA。
知識と論理的思考力が試される良問です。
第4章:関西難関中の「おもしろすぎる」入試問題<西大和学園・東大寺学園・洛南>
第4章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・糸魚川市には北陸新幹線の駅があります。(中略)。下のA~Cは、糸魚川駅から各駅への最短の所要時間(2022年)です。A・B・Cは金沢駅・長岡駅・長野駅のいずれでしょうか?
A.32分
B.50分
C.1時間26分
上記は洛南中の入試問題、
2023年のものを一部抜粋しました。
実際は4駅が掲載された地図や、
北陸新幹線の路線図が載ってます。
でも、
鉄オタなら即答できますよね。
答えはコチラ(↓)
A.長野駅
B.金沢駅
C.長岡駅
北陸新幹線のルートを知らないと、
BとCを逆にするかもしれませんね。
糸魚川駅から見ると、
長岡駅の方が距離は近いです。
金沢駅の方が所要時間が短いのは、
糸魚川から北陸新幹線で行けるから。
長岡駅は上越新幹線であり、
糸魚川から在来線でしか行けない。
地理問題を見て思うのは、
路線図が頭に入ってる子は有利ですね。
第5章:渋幕・渋渋が求める「なぜ?」
第5章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・裁判は平日の日中に開廷しますが、休日や深夜にも裁判官が裁判所に宿直しているのだそうです。どのような目的で宿直していると考えられますか?
上記は渋幕の入試問題、
2024年の出題です。
子どもには難問ですね。
そもそも裁判自体、
平日の日中のみを知らない。
裁判以外に裁判官の仕事って何?
普通は思いつかないかも。
解答例はコチラ(↓)
・休日や深夜に令状を出す可能性があるから
令状って何?
というのが普通ですよね。
私も全部は知らないけど、
逮捕状くらいは知ってます。
子どもは現行犯逮捕しか知らないけど、
ニュースで逮捕状の話がたまに出ます。
もし2025年の出題だったら、
「虎に翼」で令状シーンを見たかも。
「虎に翼」は2024年の朝ドラなので、
法律関連は出題されるかも。
第6章:三田国際学園の「PBL型入試問題」
第6章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・①~③とそれに関する三田さんの考察を踏まえ、Bに入る文章を、下記に当てはまる都道府県名を含め、30~40字程度で答えなさい
<三田さんの考察>
①気候の影響で淡泊な魚が多く、魚料理が発達しておらず、魚を食べる文化がないのではないか
②自然環境の影響で、水の質が他の都道府県と異なるため、ミネラルウォーターの消費量が多いのではないか
③Bのため、ハンバーガーショップの店舗数が多いのではないか
上記は2021年の入試問題を、
一部変えたものです。
実際の問題では、
他に3つの資料があります。
でも、
①~③だけ読めばわかりますよね。
3つの資料と答えはコチラ(↓)
<3つの資料>
①都道府県別ハンバーガーショップ店舗数(人口10万人あたりの店舗数、A県は1位)
②都道府県別生鮮魚介一世帯当たりの年間消費量(A県は47位)
③都道府県別一世帯当たりのミネラルウォーター年間購入額(A県は1位)
<答え>
A=沖縄県
B=沖縄県には他県より米軍基地が多く、アメリカの文化が根づいている
私の子どもは鹿児島?
って答えてました。
肉が有名だし、
火山灰で水質が違いそうだし。
考え方としては悪くないけど、
ハンバーガーの箇所が説明できず。
テキストで習う文化や歴史の知識から、
論理的に推理できるか?
知識と知識を組み合わせた教養が、
求められているかもしれません。
第7章:中学入試問題は時代を映し出す鏡<鷗友学園女子・広尾学園・ラ・サール・麻布・豊島岡女子・筑波大附属>
第7章で参考になると思った箇所、
コチラです。
・核廃絶に向けてさまざまな取り組みが行われているにもかかわらず、核保有国の多くは、核兵器を持つことで戦争を防ぐことができると考えており、核兵器は簡単にはなくなりません。核保有国は、なぜ核兵器を持つことで戦争を防ぐことができると考えているのか、説明しなさい
上記は鷗友学園の入試問題、
2021年の出題です。
2021年だと難しいけど、
今ならわかる子どももいそう。
ヒントはウクライナ戦争、
もしくはパレスチナ紛争ですね。
解答例はコチラ(↓)
・核保有国を攻撃すると、核兵器で反撃されると考えるため、核保有国は自国への攻撃を思いとどまらせることができると考えているから
↑は一般的な解答だけど、
最近だと様相は少し変わってます。
たとえばウクライナ戦争、
核保有国のロシアが攻撃されてます。
他にはパレスチナ紛争、
核保有国のイスラエルが攻撃されてます。
核攻撃って実際には難しい面もある。
その一方で、
大規模な攻撃を受けていない点では、
ある程度の抑止力があるとも言える。
日々のニュースを見て、
子どもがここまで考えられるか?
親子で時事問題の会話でもしないと、
なかなか難しいかもしれないですね。
まとめ
各章で参考になると思った箇所、
まとめました。
第1章:開成が求める「一般常識」
・巨大IT企業の代表的な四つの企業は、それらの頭文字を取って「GAFA」と総称されています。このうち、「G」が指す企業の名前をカタカナで答えなさい。
・G:グーグル
・A:アマゾン
・F:旧フェイスブック(現メタ)
・A:アップル
・M:マイクロソフト
+
・テスラ
・エヌビディア
第2章:聖光学院が求める「一般教養」
・通常、「反対」の言葉は「賛成」であるにもかかわらず、沖縄での辺野古新基地建設問題について議論する際には、選挙などで、「反対」派と「容認」派と表現されることがあります。なぜ「賛成」ではなく、「容認」派と表現するのか、その理由を自分なりに考えて20字~40字で説明しなさい。
・新基地建設を歓迎していないが、普天間の危険性除去のためにやむを得ないと考えたから
第3章:筑駒が求める「貢献」
・日本における新型コロナウイルス感染症の社会的影響についてのべた文として正しくないものを、つぎのアからオまでの中から二つ選び、その記号を書きなさい。
ア:パートやアルバイト、派遣など非正規雇用の労働者が大きく増えた
イ:政府の歳出が大きく増えた
ウ:東京都と他の道府県の人口移動で、東京都の転入数が転出数を上回り続けた
エ:インターネットを用いた通信販売事業の売上が伸びた
オ:スマートフォンの位置情報のデータ活用が進み、そのデータの一部が政府に提供された
・アとウ
第4章:関西難関中の「おもしろすぎる」入試問題<西大和学園・東大寺学園・洛南>
・糸魚川市には北陸新幹線の駅があります。(中略)。下のA~Cは、糸魚川駅から各駅への最短の所要時間(2022年)です。A・B・Cは金沢駅・長岡駅・長野駅のいずれでしょうか?
A.32分
B.50分
C.1時間26分
A.長野駅
B.金沢駅
C.長岡駅
第5章:渋幕・渋渋が求める「なぜ?」
・裁判は平日の日中に開廷しますが、休日や深夜にも裁判官が裁判所に宿直しているのだそうです。どのような目的で宿直していると考えられますか?
・休日や深夜に令状を出す可能性があるから
第6章:三田国際学園の「PBL型入試問題」
・①~③とそれに関する三田さんの考察を踏まえ、Bに入る文章を、下記に当てはまる都道府県名を含め、30~40字程度で答えなさい
<三田さんの考察>
①気候の影響で淡泊な魚が多く、魚料理が発達しておらず、魚を食べる文化がないのではないか
②自然環境の影響で、水の質が他の都道府県と異なるため、ミネラルウォーターの消費量が多いのではないか
③Bのため、ハンバーガーショップの店舗数が多いのではないか
<3つの資料>
①都道府県別ハンバーガーショップ店舗数(人口10万人あたりの店舗数、A県は1位)
②都道府県別生鮮魚介一世帯当たりの年間消費量(A県は47位)
③都道府県別一世帯当たりのミネラルウォーター年間購入額(A県は1位)
<答え>
A=沖縄県
B=沖縄県には他県より米軍基地が多く、アメリカの文化が根づいている
第7章:中学入試問題は時代を映し出す鏡<鷗友学園女子・広尾学園・ラ・サール・麻布・豊島岡女子・筑波大附属>
・核廃絶に向けてさまざまな取り組みが行われているにもかかわらず、核保有国の多くは、核兵器を持つことで戦争を防ぐことができると考えており、核兵器は簡単にはなくなりません。核保有国は、なぜ核兵器を持つことで戦争を防ぐことができると考えているのか、説明しなさい
・核保有国を攻撃すると、核兵器で反撃されると考えるため、核保有国は自国への攻撃を思いとどまらせることができると考えているから
まとめ
難関中の問題、
大人なら決して難しくないです。
過去に学校で習った知識に加えて、
時事ネタに毎日触れてます。
世間で今何が起こっているか?
テレビ/新聞/ネット等で必ず見てる。
世の中の出来事を知らないと、
仕事や生活で困ることありますよね。
子どもにとっては、
難関中の問題は難問かもしれない。
いくら塾で知識を習っても、
時事ネタに毎日触れる子は多くない。
世の中の出来事を知らなくても、
学校生活は送れる。
時事ネタに触れる機会、
子どもは大人より少ないし、
触れてもわからない時だってある。
では、
どうすれば難関中の問題を解けるか?
時事ネタに触れながら、
親子の会話が大事かなと思いますね。
ニュースを見ていると、
子どもはわからないことがあります。
子どもが親に質問し、
親が子どもにわかりやすく教える。
これを繰り返すことで、
子どもは時事ネタの背景を深く学ぶ。
もう1つ秘訣を挙げるなら、
夫婦で時事ネタの会話をすることですね。
子どもは夫婦の話を意外と聞いてます。
ウチも夫婦でニュースの話をしていると、
子どもが会話に参戦してきますね。
そこであれこれ話すうちに、
時事ネタに詳しくなる。
大人と同じ視点で難関中の問題を見れば、
そんなに難しさを感じずに解けるハズ。
前回の著書もそうですが、
今回も子どもに全部やらせてみました。
知らない知識は補足で教えつつ、
現時点でどれくらい解けるか?
全部ではないけど、
開成の問題も数問解けましたね。
意外と楽しんで解いていたので、
クイズ感覚で読むと良いかも。
コチラ(↓)は前回の著書です。
これから中学受験をお考えの方、
受験前に必ず本書をお読みください。
難関中の問題レベルがわかり、
今から何を学べば良いかよくわかる。
普段から時事ネタに触れるのは必須。
そして親子の会話も必須。
時事ネタの背景を深く知るほど、
難関中の難問は簡単に解けますね。
時事問題で得点を稼ぎ、
ぜひ合格を勝ち取りましょう。
本書のお値段は1,034円、
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お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)
この記事を書いたのは・・・
はるパパ
- 小学4年生のパパ
- 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
- 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)