(2024/10/18更新)
はじめまして、はるパパです。
さて本日は、
コチラの本をご紹介します。
投資家の皆さんに質問です。
海外投資する前に、
地政学を学んでいますか?
投資と地政学に何の関係があるの?
と思う投資家もいるかもしれません。
地政学を学ばずに海外投資すると、
投資で大損するかもしれません。
地政学を学ばすに海外投資すると、
なぜ大損する可能性があるのか?
ランドパワーの実情を知らずに、
多額の投資をしてしまうから。
地政学用語である、
ランドパワーとシーパワー、
その違いはコチラです。
ランドパワーは陸続きの領土を、
管理する必要があります。
管理しないと他国に攻め込まれ、
国土を失う恐れがある。
そのため、
シーパワーの国に比べて、
軍事費をかける必要があるのです。
軍事費にお金をかければ、
経済に回すお金は減ります。
つまり、
ランドパワーはシーパワーに比べて、
経済成長しにくいのです。
海外投資するなら、
シーパワーの国がオススメです。
でも、
シーパワーがどこの国なのか、
全然わからない人もいますよね。
そんな方にオススメなのが、
コチラの本です。
シーパワーの代表例が、
アメリカです。
カナダとメキシコと陸続きですが、
攻め込まれる心配がない。
太平洋と大西洋の両方に進出でき、
海上権益を独占しやすい位置にある。
そして海上権益を守るために、
優れた外交&軍事戦略を展開している。
シーパワーの権益がいかに大きいか?
本書を読むとよくわかります。
そして、
ランドパワーが地政学的に恵まれず、
海洋進出したがるのかもよくわかる。
これから少しだけ紹介しますので、
海外投資の際にお役立てください。
それでは本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。
皆様の参考になれば幸いです。
目次
Chapter1:基本的な6つの概念
Chapter1で参考になると思った箇所、
コチラです。
・他国をコントロールする戦略「バランス・オブ・パワー」は、要するに猿山理論
<バランス・オブ・パワーとは>
・突出した強国を作らず、戦力を同等にして秩序を保つという国際戦略のメカニズム
<バランス・オブ・パワーの考え方>
・最大勢力であるA国は、3位のC国と同盟関係を結び、2位のB国と対立する
バランス・オブ・パワーの例、
最大勢力のA国を米国とします。
2位の中国を抑えるために、
3位の日本と同盟を結んで対立する。
米中対立や日米同盟と言われれば、
よくわかりますよね。
このバランス・オブ・パワー、
かつて世界No.1だった英国の戦略です。
欧州で2位のドイツが勢力拡大の際、
フランス/ロシアと同盟を結ぶ。
三国協商という同盟関係、
歴史の授業で習いましたよね。
最大勢力の国は常に戦うわけではなく、
この戦略で世界を席巻しています。
現在の米国を見ると、
直接戦争をしないですよね。
ウクライナやイスラエルを支援し、
ロシアやイランと対立する。
米国の外交戦略は実にしたたか。
超大国の座は簡単に揺るがないのです。
Chapter2:日本の地政学
Chapter2で参考になると思った箇所、
コチラです。
・地政学で考える日本の特徴
<特徴>
①歴史:地政学的に見るとランドパワー→シー&ランドパワー→ランドパワー
②国土:攻めにくい自然環境&自給できる国土により独立を守る
③衝突:長らく中国と朝鮮半島のランドパワー勢力と対立。韓国がある現在は例外的な時代
①日本はシーパワーの印象ですが、
かつてはランドパワーなのが意外。
③過去の諸外国との衝突は↓、
それ以外はほぼない国でした。
②海に囲まれて外国が攻めにくく、
自給できたので他国へ攻めもしない。
アジア諸国が欧米の植民地になる中、
日本は独立を保てたのです。
・白村江の戦い
・現行
・朝鮮出兵
中国から日本を地図で見ると、
日本列島が中国の海洋進出を阻んでます。
米国もそれを熟知しており、
沖縄に米軍基地を置く理由でもある。
中国に海洋進出を許すと、
中国がシーパワーの権益を手にする。
それは絶対に避けたいので、
沖縄の米軍基地から監視を続ける。
その結果、
日本の独立や平和が維持されつつ、
海上権益で経済成長もできました。
日本は地理的に恵まれた国なのです。
Chapter3:アメリカ・ロシア・中国の地政学
Chapter3で参考になると思った箇所、
コチラです。
・地政学で考えるアメリカの特徴
<特徴>
①歴史:「孤立した大きな島」だからこそ、巨大なシーパワー国家になることができた
②戦略:世界三大戦略地域に関わり、ユーラシア大陸をコントロール
①カナダやメキシコと国境を接するも、
攻め込まれる心配がない。
太平洋と大西洋の両方に面しており、
どちらにも海洋進出できる。
アメリカがシーパワー国家として、
世界No.1の超大国になれた理由です。
ロシアと中国は国境を接し、
過去は国境紛争もしていました。
ロシアや中国、
他の周辺国とも争いが絶えないです。
さらに、
地理的に海洋進出が容易ではない。
これがシーパワー国家になれず、
世界の覇権を握れない要因でもある。
シーパワーで海洋進出したアメリカは、
②常にユーラシア大陸を監視してます。
アメリカを凌ぐ超大国が現れ、
地位が脅かされるのを恐れているから。
現在の戦略は、
以下3か国の台頭を抑えることです。
A.ロシア(ヨーロッパ)
B.イラン(中東)
C.中国(アジア)
Aはウクライナ戦争、
Bはイスラエル⇔ハマス紛争で。
間接的に関わっています。
AやBの紛争に関わり、
ロシアやイランの国力を弱める戦略。
もしCが台湾有事で攻めてくれば、
米国は必ず関与して国力を弱らせる。
自国を攻められる心配がなく、
他国を攻めて経済大国の地位を守る。
米国も日本同様、
地理的に恵まれた国なのです。
Chapter4:アジア・中東・ヨーロッパの地政学
Chapter4で参考になると思った箇所、
コチラです。
・地政学で考える中東の特徴
<特徴>
①地理:古くは貿易の中継地、近年は石油の産出地や宗教の中心地として常に世界の要所
②歴史:オスマン帝国の時代は平和だったが……世界で最も混迷を極めるエリアに
③衝突:中東が混迷する原因の1つは、英仏露が人工的に領土分割したサイクス・ピコ協定
現在の中東、
イスラエルvsハマスが紛争中です。
ユダヤ教vsイスラム教の対立ですが、
その根本には地理の問題がある。
①欧州とアジアの貿易中継地として、
栄えたのが中東です。
②中東で近代に栄えていた国は、
オスマン帝国でした。
③そのオスマン帝国が崩壊後、
英仏露を中心に国境線を引き、
今の中東諸国が誕生します。
民族や宗教を無視した国境線の引き方が、
イスラエルvsハマスにも影響している。
イスラエルの歴史については、
コチラの記事をご覧ください。
中東やアフリカの地図を見ると、
直線で引かれた国境線が多いです。
実は、
直線には意味があるのです。
直線引かれた国境の国を見ると、
民族や宗教が混ざっています。
ある意味、
民族や宗教を無視して引いている。
内部対立で疲弊させて国が栄えず、
旧宗主国を攻撃させないためです。
海で囲まれた国は、
自然と国境線が確定します。
陸で囲まれた国も、
普通は山や川で国境線が確定します。
自然の国境を境に、
民族や文化が異なるのはよくある話。
しかし、
民族や文化が異なると、
何かと摩擦も起きるものです。
国境線が直線で引かれた国は、
内部での紛争が絶えないのです。
このような国は経済成長しにくい。
旧宗主国の思惑通りなのです。
まとめ
各Chapterで参考になると思った箇所、
まとめました。
Chapter1:基本的な6つの概念
・他国をコントロールする戦略「バランス・オブ・パワー」は、要するに猿山理論
<バランス・オブ・パワーとは>
・突出した強国を作らず、戦力を同等にして秩序を保つという国際戦略のメカニズム
<バランス・オブ・パワーの考え方>
・最大勢力であるA国は、3位のC国と同盟関係を結び、2位のB国と対立する
Chapter2:日本の地政学
・地政学で考える日本の特徴
<特徴>
①歴史:地政学的に見るとランドパワー→シー&ランドパワー→ランドパワー
②国土:攻めにくい自然環境&自給できる国土により独立を守る
③衝突:長らく中国と朝鮮半島のランドパワー勢力と対立。韓国がある現在は例外的な時代
Chapter3:アメリカ・ロシア・中国の地政学
・地政学で考えるアメリカの特徴
<特徴>
①歴史:「孤立した大きな島」だからこそ、巨大なシーパワー国家になることができた
②戦略:世界三大戦略地域に関わり、ユーラシア大陸をコントロール
Chapter4:アジア・中東・ヨーロッパの地政学
・地政学で考える中東の特徴
<特徴>
①地理:古くは貿易の中継地、近年は石油の産出地や宗教の中心地として常に世界の要所
②歴史:オスマン帝国の時代は平和だったが……世界で最も混迷を極めるエリアに
③衝突:中東が混迷する原因の1つは、英仏露が人工的に領土分割したサイクス・ピコ協定
まとめ
どこの国に投資するか?
シーパワーの国ですね。
他国が簡単に攻められず、
莫大な軍事費がかからないからです。
その分お金を経済に回すことができ、
海上貿易も絡んで経済発展しやすい。
具体的にどこの国か?
日本や欧米ですね。
シーパワーの国は先進国が多く、
先進国投資はオススメです。
逆に投資を控えた方が良いのは、
ランドパワーの国です。
地政学的に要因分析すると、
軍事費に金がかかりすぎているから。
たとえば中国、
海洋進出を巡って他国に勝つため、
軍事費をかける必要がある。
さらに内部でも民族問題を抱え、
お金をかける必要がある。
これでは経済に回すお金が減り、
持続的な経済成長は難しい。
ロシア、中東、アジアも、
同様の問題を抱える国が多いです。
このような国への投資は、
新興国投資と呼ばれたりします。
一時的に経済成長しても、
持続的な成長は難しい。
個人的にはあまり投資をオススメしない。
仮にやっても少額の範囲ですね。
新興国投資の利回りに目を奪われ、
多額の投資はリスクが高いです。
地政学を学べば、
その理由に納得するハズ。
せっかくお金を投資したのに、
大損したくないですよね。
どの国に投資すればよいか迷ったら、
地政学を学んで判断すると良いです。
イギリスに始まり欧州や米国、
世界の覇権を握ったのはシーパワー。
つまり、
海洋国家が経済成長しやすいので、
そこに投資する方が成功しやすいです。
利回りだけ見て安易に投資せず、
必ず地政学をもとに投資判断しましょう。
そうすれば、
あなたの資産は徐々に増えていきます。
大事な資産を減らさぬよう、
投資前に本書で地政学を学びましょう。
本書のお値段は1,540円、
本書はコチラ(↓)から購入できます。
お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)
この記事を書いたのは・・・
はるパパ
- 小学4年生のパパ
- 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
- 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)