(2024/1/5更新)
はじめまして、はるパパです。
さて本日は、
コチラの本をご紹介します。
『高学歴難民』
首都圏の中学受験者数、
2023年に過去最多を更新しました。
なぜ、
中学受験が増えているのか?
キレイごとを抜きに話せば、
大学受験が有利だからです。
偏差値の高い大学へ進学させ、
高学歴をひっさげて大企業に就職する。
そうすると、
経済的に豊かな生活ができると、
親自身が身をもって経験しているから。
この考え方自体、
私は特に何も否定しません。
しかし、
大事な前提が1つ抜けています。
子どもが大企業に就職し、
うまくやっていければの話なのです。
大学院に進学したり、
海外留学したりする子どももいます。
他には士業を目指して勉強し、
受験する子どももいます。
無事に就職できたり、
士業で稼げれば特に問題ないです。
しかし、
残念ながら夢がかなわず、
企業に就職できない子どももいます。
これが、
高学歴難民と言われるものです。
高学歴難民になると、
どうなるでしょうか?
ニートになって、
親の脛をかじり続ける人もいます。
一番最悪のケースは、
人生に絶望し犯罪を犯す人もいます。
こんなハズじゃなかった、
と嘆いても抜け出すのは難しい。
高学歴難民の現実を知るなら、
コチラの本がオススメです。
『高学歴難民』
極端な難民例も出てきますが、
コレも現実です。
せっかく子どもが高学歴になっても、
人生の選択を誤ると難民になります。
そして、
いまは順風満帆な人生を送っている、
高学歴の親御さんにも当てはまります。
本書に出てくる高学歴難民、
どこで人生の選択を誤ったのか?
本書を読むとよくわかります。
高学歴難民にならないためには、
どうすればいいでしょうか?
学校の勉強も大切ですが、
もっと社会勉強をした方がいいです。
高学歴だけでは、
世の中をうまく渡っていけない。
社会の現実を知り、
現実に合わせた将来設計が必要です。
高学歴の人は頭がいいので、
きっとできるハズです。
私も周りから高学歴と言われ、
順風満帆な生活を送っています。
しかしいつ何時、
高学歴難民になるかもしれない。
そして私の子ども、
高学歴難民になるかもしれない。
子どもに関しては、
高学歴になるかはわかりませんが。。
本書に興味を持つ方、
おそらく高額歴の方だと思います。
もし順風満帆な人生を送っていても、
ぜひ本書を読みください。
人生の選択を誤らず、
そのまま幸せな人生を送ってほしい。
そして、
お子様も同じような人生を送ってほしい。
そう願うばかりです。
それでは本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。
皆様の参考になれば幸いです。
第1章:博士課程難民
難民例が極端すぎますね。
セックスワークとか、
ギャルから博士課程とか。
この例から学べる考察も少なく、
正直役に立たない。
なので、
私の考えを書きますね。
日本で就職するなら、
博士課程はあまりオススメしないです。
企業が求める人材は、
学卒レベルで十分だからです。
企業は高学歴を求めるけど、
高学歴過ぎても扱いに困るのです。
企業の管理職自体が、
そこまで優秀じゃないし使いこなせない。
博士でないとできない仕事や、
博士に任せたい仕事がそこまでない。
博士を活かせない企業がおかしい、
と思うかもしれませんよね。
でも、
コレが現実です。
この現実を知らないと、
それこそ難民になる可能性あります。
けっして博士課程を否定しませんが、
厳しい現実は知っていた方がいいです。
第2章:法曹難民
法曹難民の例を見て思うのが、
受験回数と就職ですね。
まず回数ですが、
何回試験に落ちたら諦めるか?
本書では三振、
3回失敗し難民化した例が書かれてます。
いまは5回まで受験できるそうですが、
正直2回が限度かなという気がします。
新たな道への出発が遅れるので、
見切りは早い方がいいです。
もし3回以上受験するなら、
どこかに就職して空き時間に勉強ですね。
勉強に専念したい気持ちはわかるけど、
失敗した時のリスクが高すぎる。
普通の就職すらもできず、
普通の生活すらもできなくなる。
これが法曹難民となるので、
絶対に避けるべき人生ですね。
第3章:海外留学帰国難民
第1章の博士課程難民に似てますね。
海外留学=高学歴過ぎて、
企業が扱いに困る感じです。
外資系企業なら需要あるのでは?
と思う人もいるかもしれませんね。
意外とそうではないので、
注意が必要です。
外資系企業で求めているのは、
英語力です。
たとえば、
海外在住経験があり英語ができれば、
日本の大学卒でも構わないのです。
わかりやすいのが、
TOEIC何点以上とかです。
海外留学経験がなくても、
テストの点が取れていればよいのです。
もし海外留学するなら、
日本の大学に在学中の短期間でしょうね。
たとえば1年休学して海外留学し、
日本の大学を卒業しつつ就職する。
このような友人をたくさん見ましたが、
あまり難民化していないですね。
日本での就職を考えるなら、
日本の現実を見据えた留学がベストです。
第4章:難民生活を支える「家族の告白」
家族が難民をずっと支援するのは、
逆効果ですね。
就職せず、
ニート化してしまうからです。
親の支援or配偶者の支援、
どちらも同じ結果になります。
ココで重要かなと思うのが、
高収入を求めないことです。
高学歴=高収入に縛られ、
選択肢を狭めるとますます就職できない。
本人も高学歴なので、
プライドはあるのはわかるけど。
収入については上を見たらキリがない。
他人と比較しても意味がない。
生活できるレベルの収入ならOKと、
割り切ることも大事です。
割り切りが難しいのも事実ですが、
ニートから抜け出すのは本当に難しい。
ニートの現実を知り、
ここに落ちない努力の方がよほど大切。
難民にならなければ何でもOK。
考え方を極論まで振り切るのも大事です。
第5章:高学歴難民が孤立する構造
落ちるに落ちられない。
上がるに上がれない。
この言葉が印象的でした。
学生時代はうまくいったから、
高学歴になれた。
自分の努力次第で、
高学歴を手に入れられた。
でも、
社会に出るとうまくいかない。
高学歴なのに、
なぜ社会で評価されないのか?
高学歴なのに、
なぜ人生がうまくいかないのか?
人生で落ちぶれたくないけど、
上がれもせずに絶望する。
高学歴難民の心境、
こんな感じなのかもしれません。
なぜこうなってしまうのか?
学生時代に勉強しすぎて、
社会の現実を学んでないかと。
たとえば部活やアルバイトで、
理不尽な経験が少ないとか。
理不尽さを肯定しませんが、
現実には理不尽がたくさんある。
その中でどう生きていくか?
考える機会が少ないように思えます。
まとめ
なぜ高学歴難民が生まれるのか?
まず思ったのは、
日本の社会事情を知らなすぎること。
博士に求められる仕事はあまりない。
海外経験ではなく英語力があればよい。
コレを知っていれば、
博士課程や海外留学に進まず、
普通に高学歴人材で就職できたのに。
海外での就職は別ですが、
日本での就職はそこまで求められてない。
そういう意味では、
もっと社会勉強をした方がいいです。
次に思ったのは、
セカンドプランを考えていないこと。
法曹になれなかった場合、
どのように生活していくのか?
就職しながら勉強する道もある。
もし法曹になれなくても生活できる。
司法試験は失敗リスクが高いのに、
セカンドプランなしで勉強専念は無謀。
すべてがうまくいくとは限らず、
人生設計をもっと考えた方がいいです。
家族が支援するのは、
大学までがベストでしょうね。
もし大学院に行きたいなら、
一度社会人になってからでもできます。
新卒で就職しないと、
就職の道が狭くなり生活に四苦八苦する。
それは絶対避けなければならない。
親も子どもに教えた方がいいです。
このような対策をすれば、
高学歴難民になる確率は防げます。
もちろん普通に就職しても、
会社が合わずに辞めるケースはある。
そんな時はすぐに、
転職した方がいいです。
無職期間を作れば作るほど、
ますます就職が難しくなります。
絶対にニートは避けた方がいいです。
人生で判断を誤ると、
高学歴難民になる可能性はあります。
あなた自身が高学歴である場合も、
子どもが高学歴である場合も同じです。
高学歴難民になってしまうと、
抜け出すのはなかなか難しいです。
本書には極端な例が書かれてますが、
高学歴難民の実態がよくわかります。
本書を読めば、
こうなりたくないと思えるハズです。
高学歴の方は自分への戒めとして、
本書をお読みになると良いです。
極端な難民例から学べるのは、
どこで人生の選択を誤ったかです。
いわゆる失敗学の観点で、
本書はオススメです。
人生勝ち組の高学歴の親御さん、
そしてお子様はぜひ一度ご覧ください。
本書のお値段は990円、
本書はコチラ(↓)から購入できます。
お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)
この記事を書いたのは・・・
はるパパ
- 小学3年生のパパ
- 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
- 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)