(2024/4/25更新)
はじめまして、はるパパです。
さて本日は、
コチラの本をご紹介します。
2022年4月から、
高校で金融教育が始まりました。
しかし、
日経新聞の記事を見ていると、
苦手意識を持つ先生がいるようです。
さらに、
投資を教えること自体に、
忌避感がある先生もいるそうです。
もしこのような先生が、
子どもの金融教育担当だったら…
おそらく投資の知識は身につかず、
将来投資をすることもないでしょう。
実はココに、
大きな問題が潜んでいます。
金融が得意&教え方の上手い先生なら、
子どもは投資に興味を持つ可能性が高い。
金融が苦手&教え方の下手な先生なら、
子どもは投資に興味を持つ可能性が低い。
つまり、
先生によって子どもの投資意識が分かれ、
将来の投資有無で資産に大きな差が出る。
金融教育の差が経済格差につながる、
そんな危険性があるのです。
先生次第で金融格差を生まないためには、
親が子どもに教えるしかないです。
コチラの記事をご覧の方は、
投資知識や経験が豊富かもしれません。
でも子ども相手に何から教えればいいか、
迷う方もいらっしゃいますよね。
そんな方にオススメなのが、
コチラの本です。
本書の記載レベルは、
こんな感じです。
・親 :投資経験のある人なら誰でも知っている知識
・子ども:1人で読ませたらおそらく理解できない知識
つまり、
子どもに教えるなら、
親が読み聞かせる必要があります。
まず親が先に全部読み、
次に子どもへ各章の小テーマ単位で、
教えるのがよいです。
これから本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。
皆様の参考になれば幸いです。
目次
第1章:小学5年生から90歳までに「つかうお金、はいるお金」
第1章の小テーマはコチラです。
ライフイベントにかかるお金について、
幅広に学べます。
・1:お金を「つかう・かせぐ・ためる・ふやす」を知ろう
・2:人生は「5段階」に分かれる「人生ゲーム」だ!
・3:知っておきたい、もらうお金・かかるお金の「平均値」
・4:結婚・出産
・5:住宅購入
・6:こどもの教育費
・7:親の介護
・8:副業、起業・独立
・9:リタイヤ生活
・10:要介護生活、終活
この中から3の一部を取り上げます。
それは、
社会人が「つかう」お金です。
本書のP.19に
34歳以下の単身世帯の、
平均生活費/月が載ってます。
・食費:35,801円
・家賃:34,918円
・水道光熱費:7,540円
・通信費:6,882円
・交通費:3,741円
・趣味娯楽・交際費:27,942円
・その他:38,748円
・合計:155,572円
最低でも15万以上稼がないと、
日々の生活すらできない。
節約しないと貯金できないし、
投資もできない。
住宅資金・教育資金・老後資金という、
人生の3大支出に備えることもできない。
この現実を教えるだけでも、
子どもにとっては意義があります。
自分のお小遣いに比べて、
はるかに高額のお金を稼がないと、
日々の生活すらできないのです。
将来仕事でお金稼ぐ必要性もわかるし、
お金を節約する意識も生まれるハズ。
子どもが学生のうちは、
節約意識を身につけるだけでも、
金融教育の意味は十分にありますね。
第2章:お金はこうやって「貯める」
第2章の小テーマはコチラです。
貯金について幅広に学べます。
・1:みんなはいくら貯めている?年代ごとの資産額を知ろう
・2:お金が貯まる人、貯まらない人の特徴とは?
・3:貯める目的と必要な金額
・4:収入アップと節約の方法
・5:貯蓄のテクニック
・6:お金を貯めるならどの銀行がおすすめ?
この中から5の一部を取り上げます。
それは、
家計簿アプリです。
第1章で34歳以下の単身世帯の、
平均生活費(約15万)を紹介しました。
あくまで平均なので、
自分の収支を把握することが大切です。
月の収支を黒字にするのは当然ですが、
黒字を大きくしないと貯金は増えません。
貯金が増えないと投資の元手も増えず、
資産も増えません。
家計簿アプリを使って、
お金の管理や節約を教えましょう。
家計簿アプリを使えれば、
将来浪費家にはならないハズです。
第3章:お金を「ふやす」ってどういうこと?
第3章の小テーマはコチラです。
投資について幅広に学べます。
・1:「ためる」と「ふやす」の違いって?
・2:株式を買うと、どうしてお金が殖えるのか?
・3:投資をすると本当にお金は増えるのか?
・4:「長期投資」と「短期投資」はどう違う?
・5:経済と投資は、関係はあるがあくまでも「別物」
・6:増やすお金にかかる税金・配当課税、譲渡益課税、計算方法
この中から4の一部を取り上げます。
それは、
長期投資と分散投資です。
長期投資と分散投資をすれば、
自然と資産形成できます。
なぜ長期投資すると、
資産形成できるのか?
本書のP.66を、
子どもに教えるとわかりやすいです。
・長い間では利益を上げられる会社だけが残る
・安定して利益をあげられる会社は、資金の余裕を使って会社の規模を拡大し、よりもうけられるようになっていく
・年々もうける力が大きくなる会社の株は、多くの投資家が保有したいと考えるので、買い手がどんどんついて株価が上がる
ただしどの企業が上記に該当するか?
誰にもわからないです。
そこで、
多くの企業に分散投資することが、
重要となります。
分散投資は第4章で学べますので、
そちらで説明しますね。
第4章:実践!お金のふやし方
第4章の小テーマはコチラです。
長期投資について幅広に学べます。
・1:証券会社に口座を開こう!
・2:株式長期投資のコツ
・3:長期投資をする時に知っておきたいこと① 株式には「グループ分け」がある
・4:長期投資をする時に知っておきたいこと② 世界の株式
・5:長期投資をする時に知っておきたいこと③ 投資信託、ETF
・6:長期投資をする時に知っておきたいこと④ インデックス投資、アクティブ投資
・7:長期投資をする時に知っておきたいこと⑤ バランスファンド
・8:長期投資をする時に知っておきたいこと⑥ ロボアドバイザー
・9:長期投資をする時に知っておきたいこと⑦ 積み立て投資
・10:長期投資をする時に知っておきたいこと⑧ 株主優待投資
・11:長期投資をする時に知っておきたいこと⑨ REITとインフラファンド
この中から2の一部を取り上げます。
それは、
長期投資のコツです。
長期投資の3つのコツが、
本書のP.81に書かれています。
①分散投資
②配当を再投資
③できるだけ売買しない
①有名な相場格言が、
紹介されています。
それは、
「卵は1つの篭に盛るな」
1銘柄に投資すると、
失敗した時に大損します。
でも複数銘柄に投資すると、
1つ失敗しても損失は小さいです。
絶対儲かる株はないので、
分散投資は必須ですね。
②配当を再投資のポイント、
それは複利効果の恩恵です。
再投資分だけ投資元本が増えるので、
利益が雪だるま式に増えていきます。
子どもだと長期投資の期間が長く、
大人よりも複利効果の恩恵を、
最大限に受けられます。
お金がお金を生む感覚を、
ぜひ子どもに教えましょう。
③本書のP.85に、
興味深い事例が書かれています。
米国の証券会社の調査事例、
運用成績が良かった口座はコチラです。
まさに、
売買しないと投資成績が良い事例です。
・第1位:既に死んだ人の口座
・第2位:持ち主が投資したことを忘れている口座
この逆が短期投資です。
一時的に投資利益を出せても、
長期投資の利益には勝てないです。
毎日株式相場を見るのは大事ですが、
利益に目が眩んで売らない方がいいです。
多額の資金が必要になるケース以外は、
株を売らないよう子どもに教えましょう。
第5章:超絶お得な節税口座「NISA」と「iDeCo」
第5章の小テーマはコチラです。
NISAやiDecoについて幅広に学べます。
・1:節税口座はどんなもの?
・2:うまくいけば大きな利益が得られる「一般NISA」
・3:つみたてNISAは「長期投資の大本命」
・4:iDeCo(個人型確定拠出年金)で老後資金を作ろう!
この中から1の一部を取り上げます。
それは、
節税効果です。
株を売却した場合、
利益に20.315%の税金がかかります。
つまり、
利益が出ても約20%が税金で引かれ、
残り約80%しか手元に残りません。
ちなみに政府は、
金融所得課税の強化を掲げ、
投資家から大反対されたことがあります。
今は約20%の税率を、
30%程度まで引き上げる内容です。
つまり、
投資利益はますます減るのです。
そこで重要なのが、
NISAやiDeCoです。
NISAやiDeCoで投資利益が出ても、
税金が一切かからないのです。
非課税の恩恵を受けられるのは、
とても大きいです。
子どもが将来投資するなら、
NISAやiDeCoを使うよう教えましょう。
第6章:「投資」ではない「投機」は手出し無用!
第6章の小テーマはコチラです。
投機について幅広に学べます。
・1:投資と投機の違いは「もうかる根拠」と「再現性」
・2:してはいけない投機① レバレッジ取引
・3:してはいけない投機② FX(為替証拠金取引)
・4:してはいけない投機③ 仮想通貨(暗号資産)
・5:投資詐欺に気をつけよう!
第6章に関して、
本書で最重要かなと思いますね。
投機と投資詐欺、
失敗すると致命傷となります。
自己破産のように、
取り返しがつかなくなります。
投機と投資詐欺に騙され、
生活が破綻する若者がたくさんいます。
子どもの人生を台無しにしないよう、
絶対子どもに教えましょう。
まとめ
各章のもくじ、
各章で主に学べること、
以下にまとめました。
<もくじ>
・第1章:小学5年生から90歳までに「つかうお金、はいるお金」
・第2章:お金はこうやって「貯める」
・第3章:お金を「ふやす」ってどういうこと?
・第4章:実践!お金のふやし方
・第5章:超絶お得な節税口座「NISA」と「iDeCo」
・第6章:「投資」ではない「投機」は手出し無用!
<主に学べること>
・第1章:ライフイベントにかかるお金
・第2章:貯金
・第3章:投資
・第4章:長期投資
・第5章:NISAやiDeco
・第6章:投機や投資詐欺
第1章で生活に必要なお金を知り、
第2章で学ぶ貯金に励む。
貯金の一部を、
第3~5章で学ぶ投資で増やす。
絶対にやってはいけない投資を、
最後に第6章で学ぶ。
これらの知識を学生のうちに学べば、
将来子どもは資産形成で成功しますね。
将来子どもが資産形成で成功すれば、
親としても安心して老後を送れますよね。
金融教育は子どもだけでなく、
親にとってもメリットがあるのです。
親の脛をかじるような子ではダメだし、
親が死んだ後の子どもは心配です。
将来子どもが路頭に迷わないよう、
今すぐ子どもに金融教育しましょう。
本書の値段は1540円、
本書はコチラ(↓)から購入できます。
お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)
この記事を書いたのは・・・
はるパパ
- 小学3年生のパパ
- 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
- 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)