家庭の教育

【中学受験の落とし穴 ――受験する前に知っておきたいこと】感想・レビュー


(2024/8/9更新)

はじめまして、はるパパです。

さて本日は、
コチラの本をご紹介します。

中学受験の落とし穴 ――受験する前に知っておきたいこと

子どもの中学受験勉強、
親御さんはどのくらい関わってますか?

毎日何かしら関わっていますよね。

では、
どのくらい子どもに寄り添ってますか?

勉強計画を立てている。
横に座って勉強を見ている。
親子で一緒に問題を解いている。

正直に言うと、
子がダメになる典型的なパターンです。

「子どもが最初から1人で、
勉強なんてできるわけないでしょ」

と思うのはその通りです。
だから最初は親の手助けが必要です。

でも、
子どもに少しづつ任せないと、
子どもが自立できなくなります。

親がいないと何もできない子になる。
それで将来やっていけると思いますか?

親が生きているうちはまだしも、
親が死んだら子は生きていけなくなる。

それでは困りますよね?

では、
どうすればいいでしょうか?

最初は親が勉強を見つつも、
徐々に子どもへ任せればいい。

でも、
子どもの将来は大丈夫なの?

中学受験がうまくいかなかったら、
子どもの人生はどうなるの?

そのような不安を感じる方には、
コチラの本がオススメです。

中学受験の落とし穴 ――受験する前に知っておきたいこと

親が中学受験に熱を入れすぎて、
疲弊する子どもの姿が書かれています。

親が熱中しすぎると、
子どもに際限なく勉強させる。

親がいつも側にいれば、
子どもだってストレス感じますよね。

中学受験勉強自体は否定しないけど、
勉強を徐々に子どもへ任せることが必要。

将来の自立を見据えた目的でもあり、
子どものストレス対策でもある。

過剰なプレッシャーを与えないよう、
親が学び親が制御しないと子は壊れる。

中学受験で子どもを壊したくない方は、
ぜひ本書をご覧ください。

それでは本書の感想・レビュー、
部と具で紹介します。

皆様の参考になれば幸いです。

第1章:受験で壊れる子どもたち

第1章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.16

・受験で失敗しても人生終わりじゃない

<例>
①全落だったとしても、当たり前ですが人生終わりではありません
②人生で待ち受けている幾多の失敗の練習に過ぎない
③受験の失敗くらいであなたの価値は変わらない

中学受験で第1志望に合格できるのは、
3人に1人と言われています。

つまり、
2人は落ちてしまう世界なのです。

そもそも厳しい世界なので、
全落ちもあると構えておく必要がある。

もしそうなった場合に備え、
①~③の心構えが親には必要です。

個人的な考えですが、
受験の本番は大学受験だと思ってます。

ただし、
大学受験で全落ちでも人生終わりません。

なぜなら、
私は大学受験全落ちを経験したけど、
別に人生終わってないからです。

ちなみに、
私は就職試験でも相当数落ちてます。

それでも何とか就職して稼ぎ、
投資で資産増やして生活できてます。

そんな経験もあってか、
私は子どもの失敗に寛容です。

正確に言うと、
どこかで失敗するだろうし、
失敗するなら早い方がいいと思ってる。

たとえば先日、
SAPIXのテストで子どもが失敗しました。

逆に小4のタイミングで良かった、
くらいにしか思わなかったですね。

コチラのブログに書きましたので、
ご興味あればぜひご覧ください。

【SAPIX 7月度復習テスト】算数で大失敗!本番でも十分ありえる算数の大失敗を振り返る (2024/9/5更新) はじめまして、はるパパです。 さて、7/16のテスト結果が発表されました。 7/7の組分け...

第2章:脳の育ちには順番がある

第2章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.63

・「こころの脳」が育たない中学受験とは

<要注意>
・中学受験と脳育ては相反するものになってしまう
・受験を通して論理的な問題を解くことは、ある意味で前頭葉を育てる
・実生活において思考や感情を整理し、コントロールできるようになるかというと、心もとないでしょう

典型的なパターンは、
仕事ができない高学歴の人です。

正解がある勉強は得意でも、
正解のない仕事はできない。

仕事がうまくいかず、
感情をコントロールできず、
社会で挫折感を味わうのです。

もし引きこもりになってしまうと、
その先の人生は相当厳しくなります。

子どもにこうなってほしくないですよね。

思考や感情のコントロール、
社会生活においてとても大事です。

勉強と違い、
社会は自分の思い通りにならないから。

その現実を理解し、
適度に折り合わないと生活できない。

受験勉強では身につかないけど、
社会生活を送るうえで絶対必要な能力。

頭でっかちな子どもにならないよう、
実生活でさまざまな経験をさせましょう。

第3章:家庭でしかできない脳育て

第3章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.76

・読書感想文は書けなくてもいい?

別に問題ない、
というのが筆者の意見です。

私も同感ですね。

読書感想文が書けないと、
将来仕事で困ることはないから。

逆に書けないと将来困る文章、
筆者が2つ紹介しています。

お礼と謝罪の文章です。
特に謝罪文は必須ですね。

謝罪文を見れば、
その会社のレベルがよくわかるから。

たとえば、
会社で不祥事が発生したとします。

その際に世間が注目するのは、
会社のニュースリリースです。

きちんとした謝罪文であれば、
会社の評価は上がったりします。

いい加減な謝罪文であれば、
会社の評価は地に落ちます。

不祥事が起きたのはどうしようもない。
その後の対応を世間は見ているのです。

文章は書けば書くほど上手くなる。
文章が下手なのは書かないからです。

子どもが文章を書く訓練をするなら、
記述問題がちょうどいいです。

最初は意味不明な文章でも、
徐々に型を覚えてうまくなります。

文章力は将来必要なスキルだし、
どんな仕事にも役立つスキルです。

ちなみに、
国語の記述問題で高得点を取るコツ、
コチラ
です

いままで配点の半分以下だったのに、
満点を狙える得点にまで上がりました。

子どもが記述問題を苦にしている場合、
ぜひ参考にしてみてください。

記述のポイント

①模範解答をそっくりそのまま書き写して、見比べる
②記述は「出来事・事実+気持ち」のセットで書く
③問題の題材となる文章を読んでいない人が、記述の回答だけ読んでも、意味がわかるように書く

第4章:子育てのゴールはどこにあるか

第4章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.137

・学歴よりも対人力とレジリエンス

①ありがとう
②助けて

①②を言える人が、
最終的に成功すると書かれています。

①が言える人は対人力があり、
②が言える人はレジリエンスがあるから。

自分が万能でないと知るからこそ、
他人に①②の言葉が出てくる。

その結果、
チームで成果を出せるのです。

これを子どもに理解させる場合、
親が万能でないと教えると良いそうです。

子どもに感謝したり、
子どもに助けを求めてみる。

そうすると、
子どもの自己肯定感が高まり、
親がピンチの時に助けてくれる。

それが他人とのやり取りに活きる。
これも大切な教育ですよね。

子どもに社会で成功してほしいのは、
親ならだれもが願うこと。

「ありがとう」と「助けて」
ぜひ家庭で意識してみてください。

第5章:中学受験の「成功」「残念」のリアル

第5章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.177

・自分で考える力を養っているか

これは重要ですね。
子育てのゴールは子どもの自立なので。

親は子の面倒をいつまでも見られない。
自立できないと将来生活できない。

だから、
自分で考える力を養うのは、
子どもの頃から必要です。

自分で考える力、
いずれ大学受験で必要となります。

最近の大学受験は、
約6割が総合型選抜枠のようです。

総合型選抜で強く問われるのは、
大学で何を学びたいのかを示すこと。

偏差値が高いという理由だけで、
受験しても通らない入試なのです。

親世代が意識を変えないと、
子どもの進路に悪影響を与えてしまう。

ぜひ親に読んでほしい箇所ですね。

まとめ

各章で参考になると思った箇所、
まとめました。

第1章:受験で壊れる子どもたち

P.16

・受験で失敗しても人生終わりじゃない

<例>
①全落だったとしても、当たり前ですが人生終わりではありません
②人生で待ち受けている幾多の失敗の練習に過ぎない
③受験の失敗くらいであなたの価値は変わらない

【SAPIX 7月度復習テスト】算数で大失敗!本番でも十分ありえる算数の大失敗を振り返る (2024/9/5更新) はじめまして、はるパパです。 さて、7/16のテスト結果が発表されました。 7/7の組分け...

第2章:脳の育ちには順番がある

P.63

・「こころの脳」が育たない中学受験とは

<要注意>
・中学受験と脳育ては相反するものになってしまう
・受験を通して論理的な問題を解くことは、ある意味で前頭葉を育てる
・実生活において思考や感情を整理し、コントロールできるようになるかというと、心もとないでしょう

第3章:家庭でしかできない脳育て

P.76

・読書感想文は書けなくてもいい?

記述のポイント

①模範解答をそっくりそのまま書き写して、見比べる
②記述は「出来事・事実+気持ち」のセットで書く
③問題の題材となる文章を読んでいない人が、記述の回答だけ読んでも、意味がわかるように書く

第4章:子育てのゴールはどこにあるか

P.137

・学歴よりも対人力とレジリエンス

第5章:中学受験の「成功」「残念」のリアル

P.177

・自分で考える力を養っているか

まとめ

中学受験をお考えの親御さんに、
ぜひ読んで頂きたい一冊ですね。

中学受験に熱を入れすぎると、
子どもが壊れるから。

第1志望に合格は3人に1人の世界。
全落ちだってありえる世界。

受験で失敗しても人生終わらない。

受験前から親が教えないと、
子どもはプレッシャーで壊れます。

仮に中学受験に合格しても、
壊れる子どもはいます。

頭の脳だけを鍛えすぎて、
心の脳を鍛えなかったケースです。

思考や感情をコントロールできず、
学校生活が難しくなる。

そのまま大人になると、
社会生活も難しくなる。

そして自立できない大人になる。
これでは困りますよね。

中学受験塾に通って勉強し、
頭脳を鍛えることには反対しません。

しかし、
学校生活や社会生活を通じて、
心の成長もしてほしい。

特に対人コミュニケーション力。
これを鍛えないと将来厳しい。

頭脳だけ鍛えても将来壁にぶつかり、
乗り越えられないのが目に見えている。

私が本書を購入したのは、
自分が毒親になりたくないから。

一歩間違えれば、
私も過剰な教育パパになってしまう。

良かれと思って子どもに接しても、
子どもの成長の阻害要因になりかねない。

自分への戒めを込める意味で本書を読み、
一歩踏みとどまるようにしてます。

中学受験にハマりそうな親御さんは、
今すぐ本書をお読みください。

親がハマりすぎると、
子どもが不幸になりかねない。

自分は大丈夫、
と思う人ほど危険信号です。

子どもにゆとりを持って接し、
中学受験をサポートしましょう。

そうすれば、
子どもは立派な大人に成長し、
自立した生活を送れるでしょう。

中学受験で子どもを壊したくない方は、
いますぐ本書をお買い求めください。

本書のお値段は924円、
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中学受験の落とし穴 ――受験する前に知っておきたいこと

お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)

この記事を書いたのは・・・

はるパパ

  • 小学4年生のパパ
  • 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
  • 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)
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