家庭の教育

【科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線】感想・レビュー


はじめまして、はるパパです。

さて本日は、
コチラの本をご紹介します。

科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線

東京に住んでいると、
教育熱心な家庭がたくさんあります。

冬休みの塾通いはもちろん、
塾を掛け持ちする子も少なくない。

まだ小4なのに、
早くも難関中学を志望する子も多い。

その先には難関大学があり、
大企業への就職も見据えてる。

このような教育方針、
私はあながち間違ってないと思います。

残念ながら学歴フィルターはあり、
大企業の就職に強い難関大学はある。

大企業に入らないと、
なかなか高年収が難しいのも現実。

では、
大企業に入れば安泰でしょうか?

実はそうでもないのです

大企業に就職したのに、
なぜ人生安泰とならないのか?

大企業で生き残れず、
脱落するケースがあるからです。

大企業で生き抜くためのスキル、
学力以外にも必要です。

そのスキルを身につけてない。
学力偏重の教育に問題があるのです。

では、
どうすればいいでしょうか?

子どもの認知能力だけでなく、
非認知能力も伸ばす教育をすればいい。

認知能力と非認知能力の違い、
コチラです。

認知能力と非認知能力の違い

<認知能力>
・知能検査や学力テストで測定できる、知識/技能/思考力などの能力

<非認知能力>
・知能検査や学力テストで測定できない、意欲/自信/忍耐/自立/自制/協調/共感などの能力

でも、
どうすればいいかわからない。

そんな方にオススメなのが、
コチラの本です。

科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線

子育てに関する研究結果、
本書にたくさん書かれています。

認知能力の研究結果だけでなく、
非認知能力の研究結果も書かれてます。

どのような教育をすると、
双方の能力が伸ばしやすいか?

ぜひ本書でご確認ください。

なお本書の研究結果は、
あくまで参考資料なのでご注意ください。

本書の研究結果が、
必ず子どもにに当てはまるとは限らない。

でも、
学力偏重の教育だけではダメなのは、
本書を
読むとよくわかります。

本書とは別の教育でもいいけど。
非認知能力も伸ばすことはお忘れなく。

それでは本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。

皆様の参考になれば幸いです。

第1章:将来の収入を上げるために、子どもの頃に何をすべきなのか?

第1章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.21

・スポーツをすることは将来の収入を上げる

<理由>
①採用で有利になる
②忍耐力やリーダーシップが身につく

日本の新卒採用でも、
①体育会系が有利でした。

②忍耐力があり、
キツイ仕事に耐えられるから。

②キャプテンの経験があると、
①採用に有利と聞いたこともある。

古い体質の会社だと、
今でもあるかもしれないですね。

本書には書かれていませんが、
もう1つオススメの理由があります。

それは運動が脳の健康につながり、
仕事に好影響を及ぼすから。

コチラの本に詳しく書かれているので、
ご興味あればぜひご覧ください。

【運動脳】感想・レビュー (2024/12/24更新) はじめまして、はるパパです。 さて本日は、コチラの本をご紹介します。 『運動脳』 ...

第2章:学力テストで測れない「非認知能力」とは何なのか?

第2章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.55

・将来の収入を上げる3つの非認知能力

<3つの非認知能力>
①忍耐力(成績、貯蓄、健康が良い傾向)
②自制心(借金、病気、薬物依存と関連)
③やり抜く力(仕事や結婚生活を定着させやすい)

①③は会社員生活の中で、
何度も実感しましたね。

私より高学歴で優秀な社員、
何人もいました。

でも脱落してしまうのは、
①③が足りない。

仕事がキツイと①忍耐力に欠け、
③やり抜けずに辞めてしまう。

これでは稼げないですよね。

②は高収入なのに、
もったいないパターンがある。

せっかく稼いだお金を、
ギャンブルや薬に使ってしまう。

お金がなくなり借金し、
またギャンブルや薬に手を出す。

依存症から抜けられなくなり、
人生破滅する。

子どもが幸せな人生を送るために、
①②③を身につけさせましょう。

第3章:非認知能力はどうしたら伸ばせるのか?

第3章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.68

・音楽や美術は非認知能力を伸ばす

<音楽>
・高校卒業まで継続的に音楽活動をしていた生徒は、学校の成績が良いだけでなく、勤勉性が高く、外交的で、意欲的である

<美術>
・美術館に行って絵画を鑑賞する経験をした生徒は、他社への寛容性が高く、批判的思考力に優れている

こんなエビデンスがある、
という紹介に本書は留めてます。

音楽も美術も教養の範囲かな、
と個人的には思いますね。

教養を取得して、
多角的な思考力を養う。

この目的で世界の一流は、
休日に芸術鑑賞をするそうです。

コチラの本に書かれていますので、
ご興味あればぜひご覧ください。

【世界の一流は「休日」に何をしているのか】感想・レビュー (2024/12/24更新) はじめまして、はるパパです。 さて本日は、コチラの本をご紹介します。 『世界の一流は「...

第4章:親は子育てに時間を割くべきなのか?

第4章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.120

・「早生まれ」は損をするのか?

<4月生まれは3月生まれに比べて>
・小4算数の偏差値が3.5、国語の偏差値が3.6高い
・合格した高校の偏差値が4.7高い
・30~34歳時点の収入が4%高い

何となくそう思ってたけど、
研究結果があるのは知りませんでした。

早生まれの子は、
入学時期を1年遅らせる制度が、
多くの先進国にはあるそうです。

日本にはないので、
早生まれには厳しい国かも。

実は私も早生まれです。

その影響なのか?
大学受験は全滅でした。

浪人を経て大学合格したけど、
ある意味1年遅れて良かったかも。

別に1年遅れても
人生に何の影響もないです。

浪人で1年遅れた、
早生まれの私の個人的感想ですね。

第5章:勉強できない子をできる子に変えられるのか?

第5章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.124

・勉強することが苦にならなくなる3つの秘策

<3つの秘策>
①「目標」を立てる
②「習慣化」する
③「チーム」で取り組む

子どもの勉強を見ていて、
効果があると感じるのは②③です。

SAPIXに通っているので、
週2で各3時間ずつ勉強しています。

SAPIXは宿題が多いので、
残りの5日も毎日勉強しています。

中学受験塾に通うと、
②必然的に勉強が習慣化されますね。

中学受験塾で勉強すると、
成績別にクラスが分かれます。

学力が似た者同士で勉強するので、
③ピア効果が
まれますよね。

仲間が互いの行動や生産性に、
影響を与えるのがピア効果です。

クラスメートが勉強すれば、
自分も勉強しますね。

逆に微妙な効果かな?
と思うのが①です。

目標を立てても、
私の子どもは長続きしない。

個人差があるのかもですが、
②習慣化の方が私の子は向いてる。

人によりけりかもしれないので、
まずはお試しください。

第6章:「第1志望のビリ」と「第2志望の1位」、どちらが有利なのか?

第6章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.155

・「鶏口となるも牛後となるなかれ」は正しい

第1志望にギリ合格となり、
第1志望の学校で最下位のAさん。

第1志望にギリ不合格となり、
第2志望の学校で1位のBさん。

どちらが進学で有利になるか?
あらゆる研究結果はBさん有利です。

最下位になってしまうと、
そこから這い上がるのは難しい。

子どもが進学先を決める際、
ぜひ参考にしてほしいです。

無理して学力の高い学校より、
少し低めの学校の方が伸びますね。

第7章:別学と共学、どちらがいいのか?

第7章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.177

・別学へ行くと学力は高くなり、女子の肥満は増える

これは韓国の研究結果です。

実績を見るとたしかにそうだけど、
なぜ共学は学力が低くなるのか?

本書を読んでも、
よくわからなかったですね。

別学の方が伸びるなら、
塾も男女別にすればいいハズだけど。

個人的には、
別学or共学は関係ないと思ってます。

どちらに進学しようとも、
結局は勉強するかどうか次第かなと。

研究結果は参考にしつつ、
共学の可能性も知りたいですね。

第8章:男子と女子は何が違うのか?

第8章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.194

・競争心の男女差は、小学生にすでに表れている

<小学生の40m走>
・同じくらいのタイムの生徒が2人1組で走った場合
 →男子は0.163秒速くなる
  女子は0.015秒遅くなる

これはイスラエルの研究結果ですが、
世界共通で本能的なものかもしれない。

男子の方が競争を好み、
勝ちにこだわる傾向はよく見られる。

この理論が正なら、
男子は別学の方が学力も伸びそう。

その逆も考える必要があり、
女子は競争しない方がいいのかも。

女子は男子より大人びてるし、
無駄に競争しない。

それなら女子は共学の方が、
学力は伸びそうな気もする。

子どもの進学を考える際、
ひとつの目安になるかもしれませんね。

第9章:日本の教育政策は間違っているのか?

第9章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.235

・デジタル教材には子どもの学力を高め効果がある

<アダプティラーニングを組み込んだデジタル教材>
①算数/数学の偏差値が6.0、国語が3.9上昇(インド、3か月利用)
②算数の偏差値が6,8上昇(カンボジア、3か月利用)

アダプティラーニングとは何か?

子ども1人ひとりに適した問題や教材を、
次々に自動的にオススメするものです。

AIのオススメ機能に近しい感じかと。

学校や塾だと集団授業なので、
個人に適した学習は難しい。

家庭学習なら補えそうに思えるけど、
教材が同じなら問題も同じ。

紙の教材では、
個人に適した教材になりえない。

もし子どもが勉強で苦戦していたら、
デジタル教材(アプリ)
オススメです。

第10章:エビデンスはいつも必ず正しいのか?

第10章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.278

・高齢化が進む社会でも、子どもの教育投資への優先順位は高い

<アメリカの論文>
・さまざまな公共政策の中でもっとも費用対効果が高いのは、子どもの教育と健康への投資

この公共政策、
私も効果があると思ってます。

その例が東京都ですね。

教育無償化であったり、
70歳以上のシルバーパスであったり。

都道府県の中で、
東京の経済力が群を抜いているのは、
この公共政策と無縁ではない。

実際に私も子育てをしていて、
東京の教育熱の高さを感じます。

優秀な親が多いし、
優秀な子も多い。

将来たくさんお金を稼ぐだろうし、
子どもの教育費も惜しまない。

それが延々と繰り返され、
経済格差→教育格差がますます広がる。

この格差社会で生き抜くには、
東京で子育てした方が有利ですね。

まとめ

各章で参考になると思った箇所、
まとめました。

第1章:将来の収入を上げるために、子どもの頃に何をすべきなのか?

P.21

・スポーツをすることは将来の収入を上げる

<理由>
①採用で有利になる
②忍耐力やリーダーシップが身につく

【運動脳】感想・レビュー (2024/12/24更新) はじめまして、はるパパです。 さて本日は、コチラの本をご紹介します。 『運動脳』 ...

第2章:学力テストで測れない「非認知能力」とは何なのか?

P.55

・将来の収入を上げる3つの非認知能力

<3つの非認知能力>
①忍耐力(成績、貯蓄、健康が良い傾向)
②自制心(借金、病気、薬物依存と関連)
③やり抜く力(仕事や結婚生活を定着させやすい)

第3章:非認知能力はどうしたら伸ばせるのか?

P.68

・音楽や美術は非認知能力を伸ばす

<音楽>
・高校卒業まで継続的に音楽活動をしていた生徒は、学校の成績が良いだけでなく、勤勉性が高く、外交的で、意欲的である

<美術>
・美術館に行って絵画を鑑賞する経験をした生徒は、他社への寛容性が高く、批判的思考力に優れている

【世界の一流は「休日」に何をしているのか】感想・レビュー (2024/12/24更新) はじめまして、はるパパです。 さて本日は、コチラの本をご紹介します。 『世界の一流は「...

第4章:親は子育てに時間を割くべきなのか?

P.120

・「早生まれ」は損をするのか?

<4月生まれは3月生まれに比べて>
・小4算数の偏差値が3.5、国語の偏差値が3.6高い
・合格した高校の偏差値が4.7高い
・30~34歳時点の収入が4%高い

第5章:勉強できない子をできる子に変えられるのか?

P.124

・勉強することが苦にならなくなる3つの秘策

<3つの秘策>
①「目標」を立てる
②「習慣化」する
③「チーム」で取り組む

第6章:「第1志望のビリ」と「第2志望の1位」、どちらが有利なのか?

P.155

・「鶏口となるも牛後となるなかれ」は正しい

第7章:別学と共学、どちらがいいのか?

P.177

・別学へ行くと学力は高くなり、女子の肥満は増える

第8章:男子と女子は何が違うのか?

P.194

・競争心の男女差は、小学生にすでに表れている

<小学生の40m走>
・同じくらいのタイムの生徒が2人1組で走った場合
 →男子は0.163秒速くなる
  女子は0.015秒遅くなる

第9章:日本の教育政策は間違っているのか?

P.235

・デジタル教材には子どもの学力を高め効果がある

<アダプティラーニングを組み込んだデジタル教材>
①算数/数学の偏差値が6.0、国語が3.9上昇(インド、3か月利用)
②算数の偏差値が6,8上昇(カンボジア、3か月利用)

第10章:エビデンスはいつも必ず正しいのか?

P.278

・高齢化が進む社会でも、子どもの教育投資への優先順位は高い

<アメリカの論文>
・さまざまな公共政策の中でもっとも費用対効果が高いのは、子どもの教育と健康への投資

まとめ

本書に書かれたエビデンスは、
あくまで参考値だと思ってます。

子どもの教育で実践すると、
合う合わないは出てくるでしょう。

合うものだけを取り入れ、
合わないものは捨てる。

そんな感覚で教育をすると、
子どもは成長しますね。

私の子育てに当てはめると、
本書の内容は概ね納得できます。

実際に取り入れてる教育も多く、
学力につながってるとも感じる。

でも、
私の子どもに合わないものも、
中には混ざってます。

第5章の「目標を立てる」とか、
第7章の「別学or共学」の考えとか。

世界各国の研究結果が、
子どもにすべて当てはまるわけじゃない。

子どもの教育に正解はないので、
あくまで参考値で良いと思ってます。

他人の教育例は参考にならない。
だから気にしなくて良い。

そのような意見をたまに見ますが、
私は違うと思いますね。

我流で教育してうまくいくなら、
学校や塾に通わせないですよね?

他人の教育例は参考書であり、
親が学ぶもの。

親が子どもに教育する中で、
子どもに合わせて調整するもの。

私はそう考えているので、
他人の教育例を学ぶようにしてます。

私が本書を購入したのは、
他人の教育例を学ぶためです。

本書は世界各国の研究実績から、
効果的な教育方法を提示してます。

皆さんが知らない研究実績、
きっとあると思います。

教育熱心な親御さんは、
いますぐ本書をお買い求めください。

効果的な教育を実践して、
子どもを成長させましょう。

子どもが社会で成功し、
裕福な生活を送れるでしょう。

子どもの未来のために、
ぜひ本書をお買い求めください。

本書のお値段は1,980円、
本書はコチラ(↓)から購入できます。

科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線

お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)

この記事を書いたのは・・・

はるパパ

  • 小学4年生のパパ
  • 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
  • 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)
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