お金の教育

プロか大学か?球児の進路を左右する“生涯年収シミュレーション”


はじめまして、はるパパです。

夏の高校野球、
いよいよ明日決勝戦ですね。

そんな中、
敗れ去った有力選手の去就が、
徐々に話題となっています。

昔であれば、
プロ志望の表明が多かった。

いまはドラフト1位評価でも、
大学進学する高校生が増えている。

プロ野球選手の夢はあるけど、
なぜ大学進学が増えているのでしょうか?

その理由はいろいろあるけど、
金銭面の理由が大きい気がします。

高額の契約金や年俸に惑わされず、
生涯年収を冷静に考える家庭が増えてる。

実は高卒でプロ入りしても、
高卒の生涯年収に届かない可能性が高い。

詳細は後ほどご紹介しますが、
プロで成功しないと引退後がキツイです。

そのため、
リスクヘッジとして大学に進学する。

大卒時にドラフトされなくても就職すれば、
大卒の生涯年収を稼げる。

もちろん高卒より高いので、
大学進学を選ぶのは正しい選択なのです。

では、
プロに行くなら大卒がベストでしょうか?

試算してみると、
意外とそうとも言い切れません。

社会人からプロに行くのも、
計算上は大卒と変わらないです。

コチラの試算も後ほどご紹介します。

金銭面で考えると、
プロに行かない方がベストでは?

引退後のキャリアが充実してるとは、
正直思えないのがプロの世界。

プロで大成功すれば問題ないけど、
その確率は極めて低い。

でも一度きりの人生。
プロに挑戦したい選手はいるでしょう。

挑戦自体は否定しないけど、
成功しなかったプランBも考えるべき。

たとえば、
実家の家業を継ぐアテがあるとか。

もしくは実家がお金持ちで、
引退後の生活に困らない資産があるとか。

そんな考えは甘い?
私からすればプランBがない方が甘い。

というわけで、
高卒/大卒/社会人→プロに進み、
成功しなかった場合の試算を書きます。

プロに進む前に、
冷静に判断してほしいです。

皆様の参考になれば幸いです。

高卒→プロ

オススメしないですね。

高卒の生涯年収を下回る可能性が、
高いからです。

高卒の生涯年収、
コチラのサイトが参考になります。

高卒の生涯年収はコチラ(↓)
2億以上と覚えてください。

高卒の生涯年収

・転職なし:約2憶4,900万円
・転職あり:約2憶900万円

では2024年の高卒ドラ1、
契約金と年俸はコチラ(↓)

他に出来高払いのケースもあるけど、
確実にもらえる訳じゃないので除外。

日ハムは契約金こそ1憶だけど、
年報は低い。

契約金と年俸(2024年の高卒ドラ1)

<巨人>
・契約金:8,500万円
・年俸 :1,200万円

<西武>
・契約金:9,000万円
・年俸 :1,000万円

<日本ハム>
・契約金:1億円
・年俸 :880万円

<ソフトバンク>
・契約金:8,000万円
・年俸 :800万円

ドラ1の平均在籍年数、
約8年です。

8年以内に去るケースは、
プロで成功しなかったケース。

年報が上がらないと仮定すると、
合計はコチラ(↓)

高卒の生涯年収2億円より、
低いですよね。

高卒8年で引退のケース

<巨人>
・契約金:8,500万円
・年俸 :1,200万円×8年=9,600万円
・合計 :1憶8,100万円

<西武>
・契約金:9,000万円
・年俸 :1,000万円×8年=8,000万円
・合計 :1億7,000万円

<日本ハム>
・契約金:1億円
・年俸 :880万円×8年=7,040万円
・合計 :1億7,040万円

<ソフトバンク>
・契約金:8,000万円
・年俸 :800万円×8年=6,400万円
・合計 :1億4,400万円

プロ引退後に別の仕事に就けば、
生涯賃金は高くなるのでは?

と思うかもしれませんが、
そんなに甘くないです。

26歳高卒で社会人未経験、
そう簡単に企業は採用しません。

それなら25歳大卒で社会人経験あり、
コチラを採用しますよね?

ちなみにドラ2以降なら、
契約金も年報も下がります。

高卒の生涯年収との差は開くので、
埋めるのは容易ではない。

もし育成契約なら、
契約金も年報も300万前後です。

プロ契約を取れる確率もほぼなく、
取れても高卒の生涯年収超えはレア。

総合的に考えても、
高卒→プロはオススメしないです。

大卒→プロ

高卒よりは良いけど、
あまりオススメしないですね。

大卒の生涯年収を下回る可能性が、
高いからです。

大卒の生涯年収、
コチラのサイトが参考になります。

大卒の生涯年収はコチラ(↓)
2.5億以上と覚えてください。

大卒の生涯年収

・転職なし:約2憶8,000万円
・転職あり:約2憶5,200万円

では2024年の大卒ドラ1、
契約金と年俸はコチラ(↓)

他に出来高払いのケースもあるけど、
確実にもらえる訳じゃないので除外。

オリックスだけなぜ低いのか?
謎ですね。。

契約金と年俸(2024年の大卒ドラ1)

<中日/ヤクルト/広島/楽天/ロッテ>
・契約金:1億円
・年俸 :1,600万円

<オリックス>
・契約金:9,000万円
・年俸 :1,500万円

ドラ1の平均在籍年数、
約8年です。

8年以内に去るケースは、
プロで成功しなかったケース。

年報が上がらないと仮定すると、
合計はコチラ(↓)

大卒の生涯年収2.5億円より、
低いですよね。

大卒8年で引退のケース

<中日/ヤクルト/広島/楽天/ロッテ>
・契約金:1億円
・年俸 :1,600万円×8年=1憶2,800万円
・合計 :2憶2,800万円

<オリックス>
・契約金:9,000万円
・年俸 :1,500万円×8年=1憶2,000万円
・合計 :2憶1,000万円

プロ引退後に別の仕事に就けば、
生涯賃金は高くなるのでは?

と思うかもしれませんが、
そんなに甘くないです。

30歳大卒で社会人未経験、
そう簡単に企業は採用しません。

もし採用の可能性があるなら、
25歳で引退するケースかも。

25歳で社会人未経験でも、
大卒なら採用される可能性がある。

それで就職できたとしても、
大卒の生涯年収を上回るかは微妙。

ちなみにドラ2以降なら、
契約金も年報も下がります。

大卒の生涯年収との差は開くので、
埋めるのは容易ではない。

もし育成契約なら、
契約金も年報も300万前後です。

プロ契約を取れる確率もほぼなく、
取れても大卒の生涯年収超えはレア。

育成契約するくらいなら、
大卒→就職した方が絶対に良いです。

社会人→プロ

高卒よりは良いけど、
大卒とあまり変わらないですね。

大卒の生涯年収を下回る可能性が、
高いからです。

大卒の生涯年収、
コチラのサイトが参考になります。

大卒の生涯年収はコチラ(↓)
2.5億以上と覚えてください。

大卒の生涯年収

・転職なし:約2憶8,000万円
・転職あり:約2憶5,200万円

では2024年の社会人卒ドラ1、
契約金と年俸はコチラ(↓)

他に出来高払いのケースもあるけど、
確実にもらえる訳じゃないので除外。

2球団しかないけど、
どちらも同じですね。

契約金と年俸(2024年の社会人ドラ1)

<横浜/阪神>
・契約金:1億円
・年俸 :1,600万円

ドラ1の平均在籍年数、
約8年です。

8年以内に去るケースは、
プロで成功しなかったケース。

年報が上がらないと仮定すると、
合計はコチラ(↓)

大卒の生涯年収2.5億円より、
低いですよね。

社会人8年で引退のケース

・契約金:1億円
・年俸 :1,600万円×8年=1憶2,800万円
・合計 :2憶2,800万円

プロ引退後に別の仕事に就けば、
生涯賃金は高くなるのでは?

と思うかもしれませんが、
そんなに甘くないです。

大卒→社会人経由の場合、
早くても24歳で入団します。

そこから8年経過すると32歳。

社会人経験ありとは言え、
ブランクがありすぎる。

ちなみにドラ2以降なら、
契約金も年報も下がります。

大卒の生涯年収との差は開くので、
埋めるのは容易ではない。

社会人→育成契約の意味はないので、
ここでは除外。

社会人でプレーし、
引退後に社業専念の道もあります。

私はこれが一番ベストでは?
と思いますね。

まとめ

高卒→プロ

高卒の生涯年収

・転職なし:約2憶4,900万円
・転職あり:約2憶900万円

契約金と年俸(2024年の高卒ドラ1)

<巨人>
・契約金:8,500万円
・年俸 :1,200万円

<西武>
・契約金:9,000万円
・年俸 :1,000万円

<日本ハム>
・契約金:1億円
・年俸 :880万円

<ソフトバンク>
・契約金:8,000万円
・年俸 :800万円

高卒8年で引退のケース

<巨人>
・契約金:8,500万円
・年俸 :1,200万円×8年=9,600万円
・合計 :1憶8,100万円

<西武>
・契約金:9,000万円
・年俸 :1,000万円×8年=8,000万円
・合計 :1億7,000万円

<日本ハム>
・契約金:1億円
・年俸 :880万円×8年=7,040万円
・合計 :1億7,040万円

<ソフトバンク>
・契約金:8,000万円
・年俸 :800万円×8年=6,400万円
・合計 :1億4,400万円

大卒→プロ

大卒の生涯年収

・転職なし:約2憶8,000万円
・転職あり:約2憶5,200万円

契約金と年俸(2024年の大卒ドラ1)

<中日/ヤクルト/広島/楽天/ロッテ>
・契約金:1億円
・年俸 :1,600万円

<オリックス>
・契約金:9,000万円
・年俸 :1,500万円

大卒8年で引退のケース

<中日/ヤクルト/広島/楽天/ロッテ>
・契約金:1億円
・年俸 :1,600万円×8年=1憶2,800万円
・合計 :2憶2,800万円

<オリックス>
・契約金:9,000万円
・年俸 :1,500万円×8年=1憶2,000万円
・合計 :2憶1,000万円

社会人→プロ

大卒の生涯年収

・転職なし:約2憶8,000万円
・転職あり:約2憶5,200万円

契約金と年俸(2024年の社会人ドラ1)

<横浜/阪神>
・契約金:1億円
・年俸 :1,600万円

社会人8年で引退のケース

・契約金:1億円
・年俸 :1,600万円×8年=1憶2,800万円
・合計 :2憶2,800万円

まとめ

プロを目指すルート、
高卒/大卒/社会人の3つが主流です。

でも、
生涯年収の観点から考えると、
いずれもリスクが高い。

高卒の場合、
一般的な生涯年収は約2億円。

2024年ドラ1位の契約金と年俸に、
在籍8年で計算すると2憶を下回る。

26歳で引退後に再就職も難しく、
簡単にその差を埋められない。

ドラ2以下や育成ならさらに厳しく、
高卒→プロはオススメできない。

大卒の場合、
一般的な生涯年収は約2.5億円。

2024年ドラ1選手は契約金と年俸に、
在籍8年で計算すると2.5億を下回る。

30歳で引退後に再就職も難しいが、
25歳引退なら未経験採用の可能性ある。

ドラ2以降や育成ならさらに難しく、
むしろ就職した方が堅実です。

社会人も大卒と同じですね。

入団時点で24歳、
引退時点で32歳と再就職は難しい。

それなら社会人でプレーし、
引退後は社業に専念する道がある。

実はこのルートが、
最もオススメですね。

入団後に大活躍すれば、
大卒の生涯年収をはるかに超えます。

仮にプロで活躍できなくても、
引退後にたくさん稼ぐ人もいる。

でもプロで大活躍と同じくらい、
確率は低いです。

それなら、
↓の方が堅実だと思うんですよね。

堅実なルート

・野球で大学進学→卒業後に引退&就職
・野球で社会人野球に入団→引退後に社業専念 

最近はプロのレベルが上がり、
高卒が即活躍できない状況です。

監督や親もその事情を踏まえて、
大学進学を進めるケースが多い。

仮に大学→プロになれなくても、
就職の道が残されている。

子どもの生涯年収を考えれば、
大学は絶対に進学すべきですよね。

お金の面で考えると、
高卒→プロは減る運命なのかも。

お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)

この記事を書いたのは・・・

はるパパ

  • 小学5年生のパパ
  • 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
  • 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)
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