お金の教育

【あの国の「なぜ?」が見えてくる世界経済地図】感想・レビュー


はじめまして、はるパパです。

さて本日は、
コチラの本をご紹介します。

あの国の「なぜ?」が見えてくる世界経済地図

海外株投資をする際、
どのような基準で投資しますか?

「米国株が人気だから」
「新興国の成長に期待して」

そうした“なんとなくの理由”で、
投資先を選ぶ人が多いのが現実です。

でも、
状況を知らずに海外投資を行うのは、
とても危険な行為ですよ。

ちょっと考えてみてください。
見ず知らずの人にお金を貸しますか?

普通は貸さないですよね。
返ってくるかもわからないのに。

海外株投資なら売ればお金は戻るけど、
投資した金額より減ることもある。

それも日本株に比べて、
大きな割合で。

日本事情はニュース等で見聞きするので、
経済状況も何となくわかる。

海外事情もニュースに出るけど、
ほんの一部です。

細かく知る人は少なく、
多くの人はなんとなく投資する。

損失が出るリスクがあるのに、
なんとなく投資してしまう。

その結果損失が出てしまい、
嫌気が差して株式市場から退場する。

これでは資産を増やせないですよね。

では、
どうすればいいでしょうか?

海外株投資をする前に、
世界経済を学べばいい。

でも、
どうやって学べばいいかわからない。

そんな方にオススメなのが、
コチラの本です。

あの国の「なぜ?」が見えてくる世界経済地図

本書は米/中/露/欧/日、
5つの国と地域について書かれています。

本書を読んで感じたのが、
ニュースだけでは知りえない情報の多さ。

この情報をもとに海外株投資すれば、
大きな損失は防げるでしょうね。

今回少しだけ取り上げますが、
全部知っている人がどれだけいるか?

もし1つでも知らなかったことがあれば、
ぜひ本書をご覧ください。

それでは本書の感想・レビュー、
ブログで紹介します。

皆様の参考になれば幸いです。

第1章:<アメリカ>ドルという魔法は、いつまで続くのか

第1章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.32

・巨額の借金を可能にする、「ドル」という法外な特権

<ポイント>
①政府が抱える債務の総額は35兆ドル超までに膨れ上がっており、GDPをはるかに上回る
②ドルは単なる一国の通貨でなく、基軸通貨として特別な地位を持っている
③世界中の貿易や金融取引の大部分がドルで行われるため、常に大量のドルを保有しておく必要がある

日本の債務が1100兆円と話題だけど、
①米国の方がはるかに多いです。

でも話題にならないのは、
円とドルに決定的な違いがあるから。

その違いは何か?
②基軸通貨であるか否かです。

ドルは基軸通貨であるため、
③世界中で必要とされるのです。

世界はどのようにドルを保有するか?
その答えは米国債です。

米国債には以下の特徴があり、
米国が借金を重ねられる理由でもある。

借金を重ねながら経済成長できる。
これが米国の強みですね。

米国債の特徴

・米国債はドルで買えて、利子も元本もドルで買える
・米国債は極めて信頼性が高く、リスクの低い安全資産と見なされている
・米国が米国債を発行すると、各国の政府や企業は喜んで米国債を買う

こんな国は他にないので、
私は米国株投資をしています。

先進国で最も経済成長が見込めて、
かつ株式市場の透明性も高い。

いまは円安ドル高なので、
ドル資産を持てば自然と資産も増える。

米国株投資を外す理由がないですね。

第2章:<中国>成長か、安定か、究極の選択に迫られる

第2章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.132

・「静かなる危機」デフレ・スパイラルの正体

<ポイント>
・世界の主要国がインフレに苦しんでいるのとは対照的に、中国経済はデフレのリスクに直面している
・消費者物価指数(CPI)は2025年7月時点で前年比0%、近年はほぼゼロ近辺を這うように推移している
・中国には2つの大きな構造的要因がある(①不動産不況②過剰生産)

不動産不況からデフレ経済に突入。
バブル崩壊後の日本に似てますよね。

本書を読むと、
他にも中国が抱える問題点が書かれてる。

問題点はコチラ(↓)
②④も日本と似てますよね。

②円安ドル高→資金流出
④就職氷河期

中国が抱える問題点

①巨額の債務:地方政府の隠れ債務(GDPの7割超え)
②金融政策の限界:米国の金利高による資金の海外流出
③習近平政権の経済思想:消費の刺激より、ハイテク産業の強化
④若者の失業率:公式統計でも14.5%

私が中国に投資しないのは、
これらの問題点だけではないです。

米国のような経済成長が見込めず、
かつ株式市場も不透明。

1人っ子政策の影響で、
人口減も始まってます。

米中どちらを選ぶかと言えば、
迷わず米国株投資ですね。

第3章:<ロシア>「過去の栄光」のために、犠牲にする未来

第3章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.208

・人材流出と人口問題-なぜ、大国ロシアの未来が見えないのか-

<ポイント>
①IT/科学技術文化の空洞化:侵攻開始後、約10万人が国を去った
②人口の空洞:働き盛りの男性が戦場で消耗し、教育水準の高い層が国外へ脱出

①人的資本の流出&技術的な孤立により、
国際競争力を失います。

ガラパゴス化を生むと書かれてますが、
昔の日本に少し似てますよね。

日本独自の仕様がガラパゴス化を生み、
国際競争に敗れて経済が鈍化した。

ロシアの未来も、
こうなるかもしれませんね。

②人口の空洞化は、
ロシア特有の事情ですね。

昔と違って、
国外脱出が容易な時代です。

国外脱出ができるのは、
教育水準が高く富裕層に限られがち。

つまり国の頭脳が流出してるので、
将来経済が伸びにくくなる。

このような状況を踏まえると、
戦争が終わってもロシア投資はない。

第4章:<ヨーロッパ>「ひとつの家族」の理想と現実

第4章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.254

・移民・難民問題

<ポイント>
・ウクライナからの避難民:長期の財政負担
・庇護申請者の構造的な変化:ドイツ/スペイン/フランス/イタリアといった一部の国に集中
・非正規の移住:アフリカからの密航

移民/難民問題がきっかけで、
欧州は極右政党が台頭しています。

移民/難民に仕事を奪われ、
社会保障費の増大に悩まされてます。

移民/難民による犯罪も増え、
極右による排斥が支持される状況。

イギリスがEU離脱したのは、
移民問題が理由の1つでもある。

日本は難民に厳しい国だけど、
移民は最近増えています。

そして移民が起こす問題が目立ち、
欧州同様に排斥の声が高まってます。

欧州を見る限り、
安易な移民政策は危険です。

しかし労働力不足に悩むのは、
日本も欧州も同じです。

AIで労働力不足をどこまで補えるか?
日本と欧州の共通の課題かも。

経済は米国ほど良くはないけど、
中露よりはマシかな。

各種問題を抱えつつも、
米国を除くと他に選択肢がない。

株式市場自体は透明性が高く、
中露のようなリスクもない。

米国以外に投資するなら、
欧州が選択肢になりますね。

第5章:<日本>世界が注目する「豊かなまま縮小」の行く道

第5章で参考になると思った箇所、
コチラです。

P.298

・長年世界最大の債権国-なぜ、日本は世界有数のお金持ち国家なのか

<ポイント>
・巨額の政府債務という国内問題の陰に隠れがちですが、2025年現在、日本は紛れもなく世界で最も裕福な国です
・日本の対外純資産は533兆円を超え、23年までは34年連続で世界第一位の座だった
・25年は所得収支だけで36兆円を超える黒字が見込まれており、貿易収支の赤字を補って余りある規模になっている

米国が世界最大の債務国なら、
日本は世界最大規模の債権国です。

ちなみに対外純資産ランキング、
いまの世界一はドイツです。

財務省は債務ばかり強調しますが、
債権を見れば破綻リスクは事実上ない。

日本は破綻するのではないか?
と騙されないようご注意ください。

米国ほど経済成長は見込めないけど、
日本の財政は悪くない。

株式市場の透明性も高いので、
日本に投資するのは全然悪くない。

30年以上低迷してたけど、
日経平均はついに5万円台へ突入。

中露に投資するくらいなら、
私は日本に投資しますね。

まとめ

各章で参考になると思った箇所、
まとめました。

第1章:<アメリカ>ドルという魔法は、いつまで続くのか

P.32

・巨額の借金を可能にする、「ドル」という法外な特権

<ポイント>
①政府が抱える債務の総額は35兆ドル超までに膨れ上がっており、GDPをはるかに上回る
②ドルは単なる一国の通貨でなく、基軸通貨として特別な地位を持っている
③世界中の貿易や金融取引の大部分がドルで行われるため、常に大量のドルを保有しておく必要がある

米国債の特徴

・米国債はドルで買えて、利子も元本もドルで買える
・米国債は極めて信頼性が高く、リスクの低い安全資産と見なされている
・米国が米国債を発行すると、各国の政府や企業は喜んで米国債を買う

第2章:<中国>成長か、安定か、究極の選択に迫られる

P.132

・「静かなる危機」デフレ・スパイラルの正体

<ポイント>
・世界の主要国がインフレに苦しんでいるのとは対照的に、中国経済はデフレのリスクに直面している
・消費者物価指数(CPI)は2025年7月時点で前年比0%、近年はほぼゼロ近辺を這うように推移している
・中国には2つの大きな構造的要因がある(①不動産不況②過剰生産)

中国が抱える問題点

①巨額の債務:地方政府の隠れ債務(GDPの7割超え)
②金融政策の限界:米国の金利高による資金の海外流出
③習近平政権の経済思想:消費の刺激より、ハイテク産業の強化
④若者の失業率:公式統計でも14.5%

第3章:<ロシア>「過去の栄光」のために、犠牲にする未来

P.208

・人材流出と人口問題-なぜ、大国ロシアの未来が見えないのか-

<ポイント>
①IT/科学技術文化の空洞化:侵攻開始後、約10万人が国を去った
②人口の空洞:働き盛りの男性が戦場で消耗し、教育水準の高い層が国外へ脱出

第4章:<ヨーロッパ>「ひとつの家族」の理想と現実

P.254

・移民・難民問題

<ポイント>
・ウクライナからの避難民:長期の財政負担
・庇護申請者の構造的な変化:ドイツ/スペイン/フランス/イタリアといった一部の国に集中
・非正規の移住:アフリカからの密航

第5章:<日本>世界が注目する「豊かなまま縮小」の行く道

P.298

・長年世界最大の債権国-なぜ、日本は世界有数のお金持ち国家なのか

<ポイント>
・巨額の政府債務という国内問題の陰に隠れがちですが、2025年現在、日本は紛れもなく世界で最も裕福な国です
・日本の対外純資産は533兆円を超え、23年までは34年連続で世界第一位の座だった
・25年は所得収支だけで36兆円を超える黒字が見込まれており、貿易収支の赤字を補って余りある規模になっている

まとめ

米国はGDPを上回る債務を抱えても、
世界経済の中心に立ち続けています。

その理由は、
ドルが基軸通貨であることに尽きる。

世界の貿易/金融取引の多くはドル決済。
各国はドルを保有せざるを得ない。

その受け皿が米国債であり、
安全資産として世界中から買われ続ける。

その結果、
借金を増やしても成長できるという、
法外な特権を享受しているのです。

中国はいま、
デフレ・スパイラルに陥っています。

不動産不況と過剰生産が経済を停滞させ、
地方政府の隠れ債務はGDPの7割超。

米国の金利高で資金流出の危機があり、
若者の失業率も14.5%と高水準。

さらに人口減も始まっており、
バブル崩壊後の日本と似た状況です。

戦争中のロシアは、
人材不足に悩まされています。

ITや科学分野の優秀層が国外へ脱出し、
国家の頭脳が失われている。

技術のガラパゴス化が進行し、
国際競争力を失いつつあります。

かつての日本も技術がガラパゴス化し、
国際競争力を失いました。

その結果として経済はどうなったか?
ロシアの行く末が見えますよね。

欧州は移民・難民問題で揺れ、
極右勢力が伸びています。

移民・難民の受け入れにより、
財政負担と治安不安が増大しました。

イギリスがEU離脱した要因でもあり、
この先寛容になるとは思えない。

でも労働力不足は否めず、
AIでどこまで補えるか?

日本は政府債務ばかり強調されるけど、
実は世界最大規模の債権国です。

対外純資産は533兆円超。
所得収支は36兆円の黒字。

経済基盤は極めて強固であり、
日本が破綻するリスクは極めて低い。

5つの国と地域を見て、
どこに投資すべきか?

米国は必須ですね。
日本と欧州はその次くらい。
中露は投資対象外。

米国/日本/欧州に個別投資でもいいし、
まとめて投資でもOKですね。

もしまとめて投資する場合は、
先進国株の投資信託で良いかと。

海外株投資するなら、
対象の国や地域事情は必ず学びましょう。

事情を知らずに多額の投資をすると、
損失が出た時に取り戻せないので。

たとえば、
新興国の利回りの高さに惹かれて、
多額の投資で失敗するケース。

このような失敗をしないよう、
経済の本で必ず対象国の事情を学ぶべき。

5つの国と地域について、
ブログで紹介したのはほんの一部です。

本書には数多くの情報が書かれています。
しかもわかりやすく。

海外株投資をする前に、
必ず本書をお買い求めください。

そうすれば海外株投資で成功し、
あなたの資産は増えるでしょうね。

本書のお値段は1,980円、
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あの国の「なぜ?」が見えてくる世界経済地図

お問い合わせ|子供へのお金の教育 (children-money-education.com)

この記事を書いたのは・・・

はるパパ

  • 小学5年生のパパ
  • 子どもの教育(世界一厳しいパパ塾?)、ブロガー、投資家
  • 投資の悪いイメージを払拭したい(難しい、怪しい、損する)
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